おしらせ

2020-10-17 11:45:00

咲柔館コラム20 「百年の時を越えて心に響く言葉」

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 嘉納治五郎師範が残した言葉は、現代に生きる我々の心にも響きます。柔道創始者の言葉が多く残っていることは、とてもありがたいです。講道館のホームページでは、嘉納師範の名言を閲覧することができます。私は以前、講道館内の壁に貼ってあったこれらの言葉を拝見し、とても感動しました。深くて、優しくて、でも少しだけ厳しくて、すごくかっこいいです。

 

※公益財団法人 講道館 ホームページ内「師範の言葉」
http://kodokanjudoinstitute.org/doctrine/word/

 

 

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 その中でも、私が特に心に留めるようにしている言葉があります。

 

 

「柔道の教師は、柔道の教えを己の行いに実現するを要す」

 

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 己の行いとは、柔道場内に限らないと解釈しています。嘉納師範は、柔道の指導者に対して、常日頃から柔道の教えに従った行動をとるように求められていたのではないでしょうか。正直「自分はできているかなあ…。」と考えてしまします。やはり、これは簡単なことではありませんね。まさに修行です。ただ、柔道界には常に柔道家らしい「カッコイイ」「美しい」生き方をされている先生方が多くいらっしゃいます。(私が尊敬する数多くの先生方のご紹介は別の機会にしますね。)私はまだまだ未熟ですが、まずは丁寧な礼、元気な挨拶、そして困っている人を見つけたら助ける、といったシンプルなことを実践していきます。

 

 

 嘉納師範に関する本は、数多く出版されています。子ども向けの漫画もあり、とても面白いですよ。咲柔館では、それらの本や嘉納師範の言葉を用い「柔道精神を学ぶ」と題した勉強会を行っています。稽古中のわずかな時間ですが、柔道をより深く知るだけではなく、自分の生き方を振り返る良い機会にもなるでしょう。

 

 

 人生に迷っている方、何か悩みを抱えている方は、一度嘉納師範の言葉にふれてみてください。嘉納師範がやさしく、ちょっとだけきびしく、解決のヒントを教えてくださいますよ。

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n0885ad61a74e