おしらせ
2022-04-29 20:11:00
コラム「全日本選手権予選の負けから学んだこと」(綾川の思い出話)
咲柔館コラム158
全日本選手権予選の負けから学んだこと
久しぶりに日本武道館で行われた全日本柔道選手権大会。素晴らしい一本、熱い戦いを沢山観て、心が熱くなりました。実は私が20代だった頃、この大会の予選に3回だけ出たことがあります。その内、1回だけ関東予戦まで進んだのですが、この時の敗戦で学んだことは今でも大きな財産になっています。
1回戦は何とか勝ったものの、2回戦の相手は、講道館杯の優勝経験もある選手(仮にT選手とします)。試合開始1分後、私は技を掛け損じてうつ伏せになりました。すると、T選手はすかさず、得意の寝技に移行。私は一瞬で仰向けに返され、崩上四方固で一本負けをしました。試合後、ビデオで確認したのですが、どう返されたのか自分でも全く分かりません。そこで、図々しくも、試合後に直接T選手にお願いし、返し方を教わりました(もちろん面識はありましたよ)。
後に「〇〇返し」と呼ばれるようになったこの返し方。まだその当時は「企業秘密」のようなものだったのかもしれません。そんな技を、快く教えてくださったT選手には本当に感謝しています。
当時、高校の教員だった私は、この技を「自分で使いたい」というよりも、「生徒たちに教えたい」という思いが強かったのだと思います。試合の翌日には、この返し方を生徒たちに教えました。そして、数年後、1人の選手が、この技を全国大会の大舞台で決めてくれたのです。あの時の感動は今でも覚えています。「あの試合に出てよかった。思いきって質問してよかった。」心からそう思いました。もちろん、T選手にはすぐにお礼の連絡をしましたよ。
全く手の届かなかった全日本選手権。でも、挑戦したお陰で得られたものも沢山あります。転んでもただでは起きない。そんな気持ちを持っていれば、結果はどうであれ全てが成長につながるのではないでしょうか。今日、全日本選手権を観ながら、20代のあの頃を思い出しました。
全日本選手権に出場された選手の皆様、大会の運営に関わった関係者の皆様、今年も素晴らしい大会をありがとうございました。やっぱり全日本選手権は面白い。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ndbb20be2c069
2022-04-27 12:27:00
コラム「柔道部がない中学生・高校生のための道場」(中高・大人クラス)
咲柔館コラム157
柔道部がない中学生・高校生のための道場
私が通っていた中学校に柔道部はありませんでした。そのため部活動は科学部に所属し、柔道は町道場に週3回通っていました。咲柔館にも、私と同じように柔道部がない中学生たちが通っています。稽古の頻度は、週に1回から3回程度。中学校の部活動や他の習い事とうまくバランスをとりながら、稽古に励んでいます。
咲柔館の中学生たちが柔道をやる目的は多種多様です。「大河ドラマ『いだてん』で嘉納治五郎に興味を持ったので、柔道の精神や文化を学びたい」「柔道で心と体を鍛え、自分だけでなく周りの人も守れる強い人になりたい」「柔道場に通うことで、定期的に運動をする習慣を作りたい」など、それぞれ明確な目的を持って柔道を始めています。
中学生たちにとって、柔道は余暇の善用の1つであり、学生生活の中心ではありません。ただ、皆さんの柔道に対する姿勢は真剣そのものです。大人の方たちと一緒に受身や技の稽古で汗を流し、柔道の歴史や文化も一所懸命学んでいます。
4月に入り、「昇級、昇段審査に挑戦してみたいです」という中学生も出てきました。やはり、黒帯に対する憧れを持つ中学生は多く、今後の大きなモチベーションになりそうです。しっかりと稽古を積み、自信をつけさせた上で受験に臨ませたいと思います。
今後は、「部活動の地域移行」の流れもあり、中学生、高校生が柔道をやる受け皿が地域に必要となってきます。また、近い将来には、地域クラブから中高生の大会に出場できるようになるかもしれません。学生がスポーツをする環境は、ここ数年で少しずつ変わっていくでしょう。まだまだ不確かな面も多いですが、この流れに対応するための準備をしっかりしておきたいと思います。
中高生時代に柔道をすることで得られるものは、体力面に限りません。自分の身を守る「受身」、人と接する際の「礼儀正しさ」、物事に向き合う時の「粘り強さ」など一生の財産になるものばかりです。ぜひ、柔道部がない中高生の皆さんにも、週に1回、月に数回でも良いので柔道に親しんでほしいと思います。きっと学校生活、そしてこれからの人生がより豊かになりますよ。柔道に興味がある、柔道をやってみたい、という方はお気軽に道場にお越しください。一緒に柔道を楽しみましょう。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n8eb97a5dde9f
2022-04-25 12:34:00
コラム「優しさのつながり」(子どもクラス)
咲柔館コラム156
優しさのつながり
未就学児や柔道を始めたばかりのお子さんの帯はよくほどけます。そして、ほどけたことに気づかないことが多いです。そんな時は、お姉さん、お兄さんたちが、優しく声をかけながら帯を締めてくれます。
帯を「締めてもらう」から「締めてあげる」へ。これはとても大きな成長です。人の心を想像する力、人の帯を締められる器用さ、年少のお子さんとのコミュニケーション力、これらがなければ帯を締めてあげることはできません。こういった優しい行動は帯だけにとどまらず、受身や技を教えてあげる、体操の号令をゆっくりにしてあげるなど、その範囲を少しずつ広げていきます。してあげる方も、してもらう方もみんな笑顔です。
今は帯を締めてもらっているお子さんたちも、いつかは逆の立場になる日が来るでしょう。そんな優しさのつながりをこれからもずっと大切にしていきたいです。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n4c6026347bfb
2022-04-21 11:00:00
コラム「4月の稽古目標~心の握力を鍛える~」
咲柔館コラム155
4月の稽古目標~心の握力を鍛える~
4月の稽古目標の1つ目は、「安全に投げよう、投げられよう」です。組む稽古を再開して1ヶ月が経ちましたが、まだ組む感覚に慣れていない方が多いように感じます。①投げた時は、しっかりと相手の袖を引く、②投げられた時は、潔く受け身をとる、という習慣は柔道の土台です。反復練習を繰り返し、しっかりと身につけていきましょう。
2つ目は「心を込めて礼、あいさつをしよう」です。4月は出会いの季節。意識して丁寧な礼をする、爽やかな挨拶をするだけで第一印象がとても良くなります。このような礼や挨拶を、道場外でも実践していきましょう。
2つの目標の共通点は「人とのつながり」です。柔道は、人とつながる力「心の握力」を鍛えることができます。友達作りが苦手なお子さん、人づきあいが苦手な方にも、柔道はおすすめです。みなさんも、道場で人と人との温かいつながりを感じてみませんか。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n29a032783d51
2022-04-21 09:50:00
5月の稽古予定
いつも咲柔館ホームページをご覧になって下さりありがとうございます!
5月カレンダーを掲載いたします。
より画像が鮮明な「PDFファイル」版はこちらです。
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カレンダー 2022年5月.pdf (0.19MB)
咲柔館は、お子さんから大人の方まで、初心者の方やブランクがある方でも柔道を楽しめる道場です。
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