おしらせ
2022-04-27 12:27:00
コラム「柔道部がない中学生・高校生のための道場」(中高・大人クラス)
咲柔館コラム157
柔道部がない中学生・高校生のための道場
私が通っていた中学校に柔道部はありませんでした。そのため部活動は科学部に所属し、柔道は町道場に週3回通っていました。咲柔館にも、私と同じように柔道部がない中学生たちが通っています。稽古の頻度は、週に1回から3回程度。中学校の部活動や他の習い事とうまくバランスをとりながら、稽古に励んでいます。
咲柔館の中学生たちが柔道をやる目的は多種多様です。「大河ドラマ『いだてん』で嘉納治五郎に興味を持ったので、柔道の精神や文化を学びたい」「柔道で心と体を鍛え、自分だけでなく周りの人も守れる強い人になりたい」「柔道場に通うことで、定期的に運動をする習慣を作りたい」など、それぞれ明確な目的を持って柔道を始めています。
中学生たちにとって、柔道は余暇の善用の1つであり、学生生活の中心ではありません。ただ、皆さんの柔道に対する姿勢は真剣そのものです。大人の方たちと一緒に受身や技の稽古で汗を流し、柔道の歴史や文化も一所懸命学んでいます。
4月に入り、「昇級、昇段審査に挑戦してみたいです」という中学生も出てきました。やはり、黒帯に対する憧れを持つ中学生は多く、今後の大きなモチベーションになりそうです。しっかりと稽古を積み、自信をつけさせた上で受験に臨ませたいと思います。
今後は、「部活動の地域移行」の流れもあり、中学生、高校生が柔道をやる受け皿が地域に必要となってきます。また、近い将来には、地域クラブから中高生の大会に出場できるようになるかもしれません。学生がスポーツをする環境は、ここ数年で少しずつ変わっていくでしょう。まだまだ不確かな面も多いですが、この流れに対応するための準備をしっかりしておきたいと思います。
中高生時代に柔道をすることで得られるものは、体力面に限りません。自分の身を守る「受身」、人と接する際の「礼儀正しさ」、物事に向き合う時の「粘り強さ」など一生の財産になるものばかりです。ぜひ、柔道部がない中高生の皆さんにも、週に1回、月に数回でも良いので柔道に親しんでほしいと思います。きっと学校生活、そしてこれからの人生がより豊かになりますよ。柔道に興味がある、柔道をやってみたい、という方はお気軽に道場にお越しください。一緒に柔道を楽しみましょう。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n8eb97a5dde9f