おしらせ

2021-12-31 18:00:00

柔道場で生まれたつながりに感謝

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咲柔館コラム131
柔道場で生まれたつながりに感謝



 2021年もあと残りわずかです。今年、咲柔館コラムは91本更新しました。その1本1本を読み返すと、今年あった色々な出来事や出会いを思い出します。

 

 

 

 今年、咲柔館には4歳から60代まで15名の塾生様が新たに入塾してくださいました(子ども5名・中学生3名・大人7名)。そのお一人おひとりとのご縁に心から感謝しています。塾生様同士の交流も少しずつ深まってきているようです。休みの日に一緒に遊んでいるお子さんたちもいます。先日、大人クラスに来られた方たちは「今度、一緒に美味しいお酒でも飲みましょうよ。」と楽しそうに話されていました。やはり、「柔道仲間」は良いですね。


 

 

 

 また、今年も沢山の方々が咲柔館に遊びに来てくださいました。教員時代にお世話になった先生方、懐かしい教え子たち、大学時代の先輩、柔道が大好きな元全日本強化選手、ネパールで柔道普及に尽力されている方、志道館(姉妹道場)の塾生様たち、ペルーの柔道キッズたち(オンライン交流)、この他にも数えきれないほど多くの出会い、再会がありました。わざわざ道場に足を運んでくださった皆さんに心より御礼申し上げます。


 

 

 

 柔道は「つながる力」を育むことができる素晴らしい武道です。礼をする、組み合う、投げる時も相手を守るなど、様々な形でつながりを感じることができます。現代は、コロナ禍の影響もあって、人と人とのつながりが希薄になりがちです。そんな時だからこそ、柔道の力が発揮されるのだと思います。来年も、人と人との温かいつながりを感じ、お互いが笑顔になれるような稽古を行っていきます。

 

 


 

 

 咲柔館に通ってくださっている皆様、咲柔館を応援してくださっている皆様、今年も本当にありがとうございました。2022年の稽古は1月5日(水)から始まります。来年も笑顔で楽しく柔道をしていきましょう。よいお年をお迎えください。





※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n13977da409c7




2021-12-27 18:53:00

はいボール【子どもクラス】

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咲柔館コラム130
はいボール




 名前を呼んだ時に「はいっ!」と大きな返事が返ってくると、とても気持ちが良いです。咲柔館では、大きな声ではっきりと返事することを大切にしています。ただ、名前を呼んでも無反応だったり、うなずくだけのことも時々もあります。う~ん…、これは少しさみしい…。

 

 

 

 そこで考えた遊びが「はいボール」です。

 

〈ルール〉

    相手の名前を大きな声で呼んでから、ボールを投げる(メンバー内の誰でもよい)

    呼ばれた人は、大きな声で「はい」と返事をしてボールを受け取る。

 

    ・②を繰り返し、タイマー(1分程度)が鳴った時にボールを持っていた人が負け。

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とてもシンプルな遊びですが、思いの外盛り上がります。「〇〇くん!」「はいっ!」「〇〇ちゃん!」「はいっ!」と元気な声が道場内に響きます。この遊びは「言葉のキャッチボール」を可視化したものです。投げたボールを受け取ってくれると同時に、呼んだ声にも反応してくれる。何気ないことですが、小さな喜びを感じます。勝った子も、負けた子も、みんなが笑顔になれるコミュニケーションゲームです。

 

 

 

 ただ、返事について、お子さんたちには2つの留意点を伝えてあります。1つ目は、「場所によって音量を調整すること」。大きな声を出せるのは良いことですが、TPOに応じた音量で返事をすることも大切です。「図書館で名前を呼ばれた時は、どれくらいの音量かな?」「外で遊んでいる時はどれくらい?」と色々な場面を想定した練習も行っています。2つ目は、「自分の意志を大切にすること」。今練習している「はい」は、「聞こえました」や「言っている内容を理解しました」という意味の「はい」です。当然のことですが、自分の意志を「はい」以外の言葉で伝える力も養わなくてはいけません。反射的に「はい」と言うだけの習慣を身に着けないように気をつけています。そのために「今日はどの技を練習したい?」「学習時間は何をやる?」といった、「はい」「いいえ」だけでは答えられない質問もするように心がけています。

 さわやかな返事ができ、自分の考えをはっきりと伝えられる。お子さんたちには、そんな人物に成長してほしいと思います。

 

 

 

 

 「はいボール」を始めてから、返事の声が大きくなっただけでなく、明らかに稽古の熱量が上がりました。整列や体操の号令が大きくなり、古典の素読も以前より声が出ています。やはり、自分から元気を出すことは大切ですね。これからも、心の準備体操としてこの遊びを続けていきたいと思います。大きな声ではっきりと返事する習慣が、お子さんたちの10年後、20年後にも生きてくれたら嬉しいです。




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n7e1194caf722



2021-12-25 21:35:00

1回の稽古の大切さ【子どもクラス】

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咲柔館コラム129
1回の稽古の大切さ


 「う~ん…、きょうは…、ぜんぶやる。やってみる!」最近5歳になったばかりのお子さんは、あるチャレンジをしました。今までは、古典の素読を小学生の半分位の量にしていたのですが、この日は自ら「全部やってみたい」と言ったのです。

 素読に慣れた小学生であれば、スラスラと5分位で終えられますが、幼児にとっては、その倍以上の時間がかかります。素読は正座で行うので、最後まで姿勢を保てるかも不安でした。しかし、本人の意志を尊重し、とにかくやってみることにしました。

 

 

 

 素読の教材『実語教』は全部で29ページ。今まで14ページまでしかやったことがありません。半分を越えたあたりから、足がもじもじ、手もそわそわ。しかし、一緒に読んでいる小学生と目が合うと、背筋をぴんと伸ばします。えらい!

 正直、最後までやり切れるか、はらはらしていました。「あと10ページ。あくびが出てきたから集中力が切れかけているなあ。」「あと5ページ。足がしびれてきたかな。」「あと3ページ。ここまできたら行くしかない。」10分以上かけ、なんとか全29ページをやりきりました。

 私が「おしまい!」と言って本を閉じた時、嬉しそうに、にこ~っと笑っていました。今までの倍の量を素読するのは、本当に大変だったと思います。この経験は、小さな自信になることでしょう。そして、幼児のペースにがまん強く合わせてくれた小学生も立派でした。2人の絆がより深くなったように感じます。


 

 

 

 今までできなかった動きができるようになった。挨拶の声が大きくなった。柔道衣を丁寧にたためるようになった。お子さんたちの小さな成長を見られるのは、本当に幸せなことです。ただ、その瞬間はいつ来るかわかりません。だからこそ、1回1回の稽古が本当に大切です。お子さんたちの伸びる力を信じ、10年後、20年後に生きる稽古を日々行っていきます。

 

 


※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ne27c45773bc5






2021-12-16 18:25:00

地域フリーペーパー「iFree」インタビュー記事紹介

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咲柔館コラム128
地域フリーペーパー「iFree」インタビュー記事紹介



栃木市を中心に配布されている地域フリーペーパー「iFree」にインタビュー記事を掲載していただきました。今回はその全文をご紹介いたします。

 

 

 

栃木の未来を担う「情熱人」(じょうねつびと)

 

元中学・高校の国語教師という経歴を活かし、柔道と学習を行う「寺子屋」的な柔道教室「文武一道塾 咲柔館(しょうじゅうかん)」経営されている館長 綾川浩史さん。2020年、栃木駅近くに道場を開館され、現在は子供から大人まで幅広い世代の方たちが通われているそうです。

 

 

 

綾川

栃木県は柔道の競技レベルが高く、日本、世界のトップで活躍する選手も多いです。ただ、当館は「大会で勝つ」「オリンピック選手を目指す」といった競技力向上よりも、柔道を通した「心と頭と体の成長」を重視した教育を行っております。子どもクラスにおいては、基礎体力の向上だけでなく、礼儀作法やコミュニケーションスキルなど「人間的成長」を期待されている保護者様が多く、ある方は「柔道を通して、子どもに『生きる力』を身につけさせたい」と仰っています。

 

 

 

綾川さんは5歳の頃に柔道を始められました。しかし、幼少期は運動が嫌いで、更に武道に厳しさを求める時代だったこともあり、小学生当時は柔道を楽しいと思える事は少なかったそうです。真剣に柔道に向き合い出したのは高校生から。全国大会出場という夢を持ったことで、成長を遂げます。文武両道を大切にする学校だったため、柔道だけでなく、学習面にも力を注いだそうです。柔道の技を研究する際には、物理の先生に「この技は物理学的に見てどうですか?」と質問をしに行くなど、「考える柔道」を大切にしました。こうして高校時代に何人もの先生に目標達成のサポートをしていただいた経験が、後に教師の道を目指すきっかけになったそうです。

 

 

 

綾川

「全国大会に出る」という大きな夢を叶えるために心を入れ替え、特に高校2年生からは、今まで以上に学習面にも力を注ぎました。自分は甘いと自覚していたので、教室の座席はいつも最前列を希望していましたね。授業時間内に学習内容の全てをインプットすると決め、電車通学の時間に読むものも漫画から英語や古文の単語帳に変えました。

そうしたことで、まず学業成績が伸び、それを追うように柔道でも生まれて初めて県3位に入賞することが出来ました。勉強で培った思考力、応用力、何より問題解決に向けて粘り強く向き合う姿勢が、柔道にも活かされました。私は「心が変われば」という言葉を大切にしています。「心」が変われば、「行動」、「習慣」、「人格」と順番に変わっていき、そして、最終的にはその人の「運命」まで変わります。私は、高校時代に「柔道と学業の両方に全力を尽くそう」と決意したことで、全国大会出場という夢を叶えられました。柔道と学習はつながっています。道場名に入っている「文武一道」という言葉には、そんな想いを込めました。

 

 

 

柔道場を開館しようと思ったきっかけは、教員になりたての20代前半にまでさかのぼります。当時、綾川さんは部活動後の時間を使ってイギリス人の友人に柔道を教えていました。ある日、彼の夢を聞く機会があり、「母国でキックボクシングと柔道を教える道場を作りたいんだ。数年後、イギリスに帰るから一緒に来ないか?」と誘われたそうです。その時は、教員になって間もなかったこともあり、断わったものの、「道場経営を生業にする」というビジョンは、綾川さんの心にずっと残り続けました。

現在、その彼はイギリスで夢を叶えています。キックボクシングの道場を2つ経営し、門下生はなんと500人以上。2019年に来日した際には再会し、大きな刺激を受けたそうです。

 

 

 

綾川

2019年の夏、興味を持っていた専業の柔道場「文武一道塾 志道館」(東京都)を訪問し、柔道場運営、経営について教えていただきました。その時の衝撃を今でも忘れません。子どもクラスのメニューは、柔道と遊びを融合させており、今までの稽古のイメージが覆りました。柔道場で勉強をするお子さんたちの姿にも驚きましたね。また、日本には、大人向けの柔道場が少ないのですが、志道館では老若男女多くの塾生さんたちが楽しそうに柔道をされていました。この時の経験が、柔道場を開館することを決意した大きなきっかけです。現在、志道館とは姉妹道場提携をしており、コロナ禍が落ち着いたら交流も行いたいと考えています。

今後は、色々なイベントを開催したいです。例えば、「色々な道場で混合チームを組む」「指導者が試合中にアドバイスをしない」、そんな「ちょっと変わった大会」を通し、お子さんたちのコミュニケーション力や主体性を伸ばしたいと考えています。また、自然の中でトレーニングをする「柔道キャンプ」、「他地域への遠征」、オリンピアンなど一流選手をお招きした「講習会・講演会」もやってみたいですね。

 

 

 

綾川さんは、塾生さんたちの1年後2年後、そして10年後にも活きる指導を常に心がけているそうです。「柔道は魔法ではなく、人をすぐに変えることはできません。しかし、柔道には、長い目で見て、人生を豊かにするヒントが沢山詰まっています。」と語っていました。柔道を通して「人を育てる」「人を笑顔にする」、それが綾川さんの目指す柔道場の姿です。

 

 

 

綾川

道場に通われているお子さん・中学生・大人の方たちの殆どが初心者です。受身から一所懸命練習し、一歩ずつ上達されています。皆さんが楽しそうに柔道をされているお姿を見る時が1番嬉しいです。そんな時、「この道を選んでよかったなあ」と心から思います。

文武一道塾 咲柔館は、「自分に柔道は向いていない」と思う方でも、一から楽しく柔道を学べる道場です。ぜひお気軽に見学・体験にお越し下さい。皆さんと道場でお会いする日を楽しみにしています。



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  インタビュー記事は以上です。

iFree」は栃木市、近隣地域に約4万部配布されています。「iFree」を見かけた方は、ぜひ直接ご覧になってください。この記事をきっかけに、新たなご縁が生まれることを楽しみにしています。



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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n083c48b7f72f




2021-12-14 16:56:00

年末年始の休館日について

いつも咲柔館ホームページをご覧になってくださりありがとうございます。

年末年始の休館日は以下の通りです。


【休館日】

2021年12月30日(木)~2022年1月4日(火)

 


寒さが本格的になってきました。こんな季節だからこそ、柔道で体も心も温めましょう!
体験・見学も随時募集中です。
皆さんと道場でお会いするのを楽しみにしています。


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※体験・見学のお申込みはこちらからお願いします。
↓↓↓
https://shojukan.com/contact

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