おしらせ

2021-12-13 16:59:00

12月稽古目標~足技・古典の暗唱に挑戦しよう~

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咲柔館コラム127

12月稽古目標~足技・古典の暗唱に挑戦しよう~


 今年も残すところあと3週間となりました。寒さが少しずつ増し、柔道衣を着る時には気合が必要になってきました。ただ、不思議なもので、いざ柔道衣に着替えるとあまり寒さを感じなくなります。これは私だけでしょうか…。

 

 

 

 12月の稽古目標は2つです。

 

    足技で安全に投げよう、投げられよう。

 

今月は集中的に足技の講習・反復練習を行います。「出足払」「支釣込足」「大外刈」「大内刈」「小内刈」の5つを中心に、安全に投げる、投げられる技術を身につけることが目的です。初心者の方やお子さんでも、ゆっくりと技を習得できるよう、段階的な稽古を行っています。まずは組まない単独練習から始め、少しずつ自分のペースで足技を身につけていきましょう。

現在、子どもクラス・大人クラスともに「小内刈」が上手くなっています。残り期間も皆さんの成長が楽しみです。


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    実語教チャレンジ(古典の暗唱に挑戦)

 

「春はあけぼの~」「つれづれなるままに、日暮らし~」「祇園精舎の鐘の声~」。多くの方が学生時代に古典の暗唱を経験されたでしょう。若い頃に覚えた文章というものは、いくつになっても覚えているものです。頭で覚えているというより、身体に入っているといった感じでしょうか。

 今月は、稽古後に行っている素読の教材『実語教』の暗唱に挑戦します。「山高きが故に貴からず。樹有るを以て貴しとす。」から始まる『実語教』は、平安時代に書かれ「日本人千年の教科書」ともいわれています。江戸時代の寺子屋では、現代でいう道徳の教科書として使用されていたそうです。人に対する礼儀、学び続けることの大切さなど、生きる上で大切な知恵がこの本には詰まっています。

 全29項目のうち、いくつ覚えるかはお子さんが自分で決めます。今回の実語教チャレンジでは、暗記力の向上だけでなく、自分で目標を決め、その達成に向けて自主的に努力する姿勢も養いたいと考えています。チャレンジする日も自分で決めるので、誰が1番に来るのか楽しみです。


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 終わり良ければ全て良し。そして、良い終わりは良い始まりにつながります。12月も安全で楽しい柔道を行い、笑顔で2021年を締めくくりましょう。

 

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n35ed6b79cd0e




2021-12-06 16:56:00

大人になってから柔道を始めて良かったこと・大変だったこと【大人クラス】

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咲柔館コラム126
大人になってから柔道を始めて良かったこと・大変だったこと



 先日、姉妹道場「文武一道塾 志道館」より2名の方が出稽古に来て下さいました。お2人とも、50代から柔道を始められ、約2年かけて初段になり、今も週に3回程度稽古に励んでいます。そんな大人になってから柔道を始められたお2人に、実際に柔道をやってみて感じたことや柔道の魅力について聞いてみました。「柔道をやってみたい」と思っている方は、ぜひご参考にしてください。

 

 

 

Q 柔道を始めたきっかけは何ですか。

 

子どもが柔道を始めてから、柔道精神や嘉納治五郎師範に興味を持つようになり、自分もやってみたいと思いました。

 

柔道を通じて、もっと日本文化を深く理解したいと思ったのがきっかけです。

 

 

 

Q 柔道の稽古に慣れるまでにどれくらいかかりましたか。また、始めた当初はどのようなことを感じましたか。

 

稽古に慣れるまで半年くらいかかり、最初は続くのか不安もありました。でも、「人生をより楽しくしたい」「老後の楽しみを今から作りたい」という想いがあったので、続けられたのだと思います。



最初はできないことばかりで、行くのがつらい日もありました。慣れるまでに、1年くらいかかったと思います。でも、志道館の先生方が丁寧に教えてくださり、できることが少しずつ増え、進歩が喜びにつながるようになりました。



 

 

Q 大人にとって柔道の魅力は何ですか。

 

柔道には色々な技や動きがあり、大人になってからでも少しずつレベルアップできることが楽しいです。また、柔道はただのスポーツではなく、もっと大きいものであると考えています。柔道には哲学があり、精神面を学べることも大きな魅力です。

 

やはり体力がつきますね。そして、相手と組み合い、投げ合うという「非日常体験」が楽しいです。道場では年齢や仕事が違う方たちと一緒に稽古をするので、自分の価値観が広がります。塾生同士のつながりができていくことも楽しさの1つです。

 

 

 

 大変だったことも含め、柔道について話されている時のお2人は、とても生き生きとされていました。柔道を続けてきたからこそ見えたもの、得られたものがきっとあるのだと思います。お会いしていなかった1年8ヶ月の間に色々な技を覚えられ、今は「巴投(ともえなげ)」にも挑戦しているそうです。汗をかきながら、技や組み手の研究をされているお2人は本当に楽しそうでした。

 

 お2人のように大人になってからでも、段階的、体系的な稽古を続ければ、少しずつ成長できます。人生は一度です。「柔道をやってみたい」と思っている大人の方は、まず一歩目を踏み出してみてください。今回のコラムが、その勇気につながれば嬉しいです。


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※姉妹道場「文武一道塾 志道館」ホームページ
↓↓↓
https://www.bunbuichido.net/



※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n10eabd7e5827



2021-12-02 22:51:00

感動の再会~姉妹道場からの出稽古~【大人クラス】

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咲柔館コラム125
感動の再会~姉妹道場からの出稽古~


 私は、2019年4月から1年間、東京にある柔道場「文武一道塾 志道館」で館長補佐として勤務していました。この1年間で館長先生から教えていただいた道場運営、経営に関する知識、現場で得た経験が今に生きています。特に、塾生の皆さんとの稽古を通して気づいたこと、学んだことは数えきれません。幼少期の子どもとの接し方、大人の初心者の方の指導方法など、それまで中高生を指導してきた私にとって、毎日が新鮮でした。

 

 

 

 そんな志道館の皆さんとのお別れは、とても残念な形になってしまいました。2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、道場は休館。最後にお会いすることができなかった塾生様は、子どもクラス、大人クラス共に沢山いらっしゃいます。

 あれから1年8ヶ月が経ち、やっと志道館の塾生様と再会することができました。今回、咲柔館へ出稽古に来て下さったのは、50代から柔道を始めたお2人です。私が志道館に入社した当初、お2人とも白帯でした。約2年間こつこつと稽古を続け、見事、昇段試験に合格。今では黒帯姿が板に付いています。「大人の柔道家」という雰囲気が、とてもかっこ良いです。現在も、週に3回程度稽古をされ、柔の道を歩み続けられています。

 



 

 咲柔館は、1回目の緊急事態宣言が発令された頃に道場が完成しました。道場はできたものの開館することができず、不安で一杯の中、「コロナがなくなったら、絶対出稽古に行きますからね!」とメールや電話をくださった志道館の皆さんには、心から感謝しています。皆さんからいただいたメールや、子ども達から送られてきた手紙を何度も読み返し、気持ちを奮い立たせてきました。

 今回、このように直接お会いすることができ、感動で胸が一杯です。もちろん、「出稽古」ですので、しっかり稽古も行いました。お2人とも技術が向上されており、質問のレベルの高さにも驚きました。その詳しい内容は、また別のコラムで書きたいと思います。

 文武一道塾「志道館」と「咲柔館」は姉妹道場です。今後もこのような交流を少しずつ行いたいと思います。今回、遠方より来て下さった志道館の塾生様、本当にありがとうございました。また一緒に柔道をしましょう。


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※姉妹道場「文武一道塾 志道館」ホームページ
↓↓↓
https://www.bunbuichido.net/





※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n2e68061a7148



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