おしらせ

2024-09-12 10:22:00

📝畳の上で輝く柔道家たち~柔道の価値が広がるJUDO EXPO~

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咲柔館コラム286
畳の上で輝く柔道家たち~柔道の価値が広がるJUDO EXPO~

 

 

 

 

 9/7(土)、ユウケイ武道館(宇都宮市)において開催された「JUDO EXPO2024」に参加しました。このイベントは、宇都宮市の柔道教室「葵陽塾」さんが主催されたイベントで、テーマは「柔道を知っていなくても、知らなくても 誰もが気軽に参加できる 柔道の祭典」です。

 咲柔館からは23名(子どもクラス7名、中高生・大人クラス6名、保護者様とご家族10名)が参加されました。塾生様だけでなく、ご家族の皆さんにとっても、柔道の価値を再発見する良い機会になったと思います。

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咲柔館の皆さん

 

 

 

JUDO EXPOの実施内容は以下の通りです。盛りだくさん!

 

【体験コーナー】

午前中

・親子転び方教室

・柔の形体験会

・柔道クイズ大会←私はここを担当しました。

・大人のための親善試合

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親子転び方教室

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柔の形体験会

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大人のための親善試合


 

午後

・佐藤正樹選手の講演(デフリンピック啓発事業)

・交流練習会

・寝技遊び体験会

・柔道けんこう体操

・ID柔道体験会

・けがを防ぐトレーニング講座

・疲れを残さないアフターケア講座

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佐藤正樹選手の講演(デフリンピック啓発事業)

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交流練習会

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柔道けんこう体操


【展示ブース】

・デフリンピック啓発ブース~栃木県聴覚障害者協会~

・オリンピックと柔道~葵陽塾 夏の調べ学習~

・柔道家の絆~山形県戸沢村 災害ボランティアの記録~

・ワーキングホリデー柔道

・柔道けんこう体操 実戦事例の紹介

・「柔の形」を学ぼう

・文武両道相談所

・柔道にイノベーションを!~judo3・0活動紹介~

・ID柔道とは?~世界一やさしい柔道の秘密~

・柔道衣を着て写真を撮ろう

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柔道にイノベーションを!~judo3・0活動紹介~

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文武両道相談所

 

 

 

 

 私自身も今まで知らなかった柔道の価値を発見でき、とても充実した1日となりました。1つひとつのコーナーやブースが素晴らしく、書きたいことは沢山あるのですが、全体を通して私の印象に残っているのは「女性柔道家の生き生きとした姿」です。

 親善試合に参加された女性の方もおり、中には初めて試合に出た方や、遠方より試合のために駆けつけたママさん柔道家もいらっしゃいました。全力で技をかけあいつつも、審判の「待て」の声がかかるとお互いに笑顔。親善試合の名にふさわしい心温まる場面が沢山ありました。

 他にも素敵な女性柔道家が多く参加されていました。柔らかい動作で柔道の稽古ができる「柔の形」を優しくご指導くださった先生方。親子で楽しめる「受身体験」を担当された幼児柔道指導のスペシャリストの先生。乱取りで中学生や高校生の技を笑顔で受けまくったママさん柔道家。「文武両道相談所」で、小学生の相談に丁寧に対応してくださった学生さん。皆さんの柔道に対する情熱、相手に対する優しさは、まさに柔道家の鏡です。お一人おひとりの柔道衣姿がとても輝いて見えました。

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幼児柔道指導のスペシャリストの先生

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ママさん柔道家同士で打ち込み

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中学生・高校生の技を笑顔で受けまくるママさん柔道家

 

 

 

 

 柔道の創始者である嘉納治五郎師範は、「女子柔道の中に柔道の本質がある」と考えられてたそうです。ただ、残念なことに、現在、女性柔道家の数は多くありません。柔道人口のうち、女性は全体の約20%、女性指導者は約8%という少なさです(2023年時点の全柔連登録者)。もしかすると「女性が柔道をやりづらい」という壁が、柔道界にあるのかもしれません。今回のJUDO EXPOを含め、この壁を少しずつなくし、女性がもっと気軽に柔道を楽しめる環境を整えることが、柔道界をより良くするための鍵だと感じています。

 

 

 

 

 葵陽塾代表の菅野先生が、イベントの終わりにこんなことを話されていました。「JUDO EXPOは、『楽しかった』『勉強になった』で終わってしまっては、あまり意味がないです。今日感じたこと、学んだことを我々1人ひとりが行動に移すことが大切です。」私はこれを聞いて、相田みつをさんの「感動とは感じて動くと書くんだなあ」という言葉を思い出しました。私自身も今回の貴重な経験を今後の稽古や活動にしっかり生かしていきたいと思います。

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葵陽塾代表・菅野先生(左)

 

 

 

 

 柔道家が輝くのは金メダルをとった時だけではない。1人ひとり、それぞれの輝き方、輝く場所がきっとある。そんなことを感じたイベントでした。最後になりますが、何ヶ月も前から入念に準備を行い、柔道の価値が広がる素晴らしいイベントを開催してくださった葵陽塾の皆さま、本当にありがとうございました。また、楽しい時間を共有させていただいた参加者の皆さまにも心より感謝申し上げます。またみんなで柔道しましょう!

 

 

 

 

「柔道をやることで、人生はより豊かになる」

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」

文武一道塾 咲柔館




※noteより転載
https://note.com/shojukan/n/n1a0a86c3099b

 

2024-09-06 14:56:00

📝人生の糧になる昇級試験(子どもクラス)

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咲柔館コラム285
人生の糧になる昇級試験

 

 

 

 

 「やった~!!!」黄色帯になれる喜びをかみしめているお子さん。この2ヶ月間、昇級に向けてコツコツと頑張り続け、先日の稽古でついに昇級することができました。

 子どもクラスでは、小学生を対象に7月から9月にかけて昇級試験を行っています。各級毎に約20個の小試験を実施し、その全てに合格すると晴れて昇級。スモールステップを1段ずつ登り、上のレベルへと徐々に成長していくシステムです。

 

 

【小試験の例】 

 

〈心〉

・「柔道を作った人」「柔道精神」を漢字で書く

・「柔道で成長したこと」について作文を書く

 

〈受身〉

・支釣込足で安全に投げられる

 

〈立技〉

・大腰で安全に投げる

 

〈寝技〉

・寝技の補強(しぼり・エビなど)を正確に行う

・寝技の移行(袈裟固→後袈裟固など)をスムーズに行う

 

〈実戦〉

・乱取りの前後に心を込めて礼をする

・乱取りで習った技をかける

・乱取りで潔く受身をとる

など

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作文を堂々と発表

 

 

 

 

 昇級試験の目的は2つあります。1つ目は、「怪我をしない、させない安全な柔道を身につけること」です。試験内容の多くは、「安全な柔道の体現」を意識しています。昇級試験を通して、正しい技術を身につけ、安全に楽しく柔道をするための土台をしっかりと築きます。

 2つ目は、「自信をつけること」です。試験に向けて根気強く努力できた。できなかったことが、できるようになった。合格して帯の色が変わった。これらの経験は、きっとお子さんたちの自信に繋がることでしょう。

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1つずつ〇(合格)を増やし、2ヶ月をかけて昇級

 

 

 

 

  柔道の技術で簡単なものは1つもありません。また、学習面に関する小試験もあるので、お子さんたちにとって「昇級」という壁は、楽に乗り越えられるものではないと思います。小試験に合格できなかった時、「自分にこの技はできない」「自分は国語が苦手だから作文は書けない」と諦めかけたお子さんもいたように感じています。

 ただ、今回の昇級試験では「できない」「わからない」と困っている仲間に対し、すでに合格したお子さんたちが「こうするんだよ」と見本を見せてくれたり、「あとちょっとでできるよ」と励ましてくれる場面が沢山あります。まさに「自他共栄」。本当に素晴らしいことです。昇級で変わるは、帯の色だけでありません。目には見えない心も少しずつ変わっていきます。

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自分が合格した小試験のコツを教える子ども達

 

 

 

 

 色帯と一緒に渡す「昇級証」も作り始めました。昇級証の文章は、嘉納師範遺訓にある柔道の目的、「己の完成」「世の補益」を意識しています。内容は以下の通りです。

 

「あなたは日々の稽古と学習によく励み、〇級の実力を得たことをここに証明します。自分の力を世のため人のために役立ててください。」

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 級が上がるにつれて難易度も上がるため、まだ合格できていないお子さんもいます。ただ、昇級は自分のペースで良いのです。1つひとつの小試験に粘り強く向き合い、今の「できない」が、いつかは「できる」に変わるという経験をしてほしいと思っています。今後もお子さんたちの昇級に向け、しっかりとサポート、そして応援を続けていきます。 

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昇級に向けてコツコツ稽古

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自分のペースで頑張っています!

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昇級試験を通して新しい技を身につける

 

 

 

 

 最後にあるエピソードを1つご紹介。昇級試験に合格したあるお子さんは、「帯の色が変わってすごく嬉しい!」と大喜び。ただ、稽古後に柔道衣をたたみながら、「嬉しいけど、この帯(今の色帯)をできなくなるのは少しさみしいなあ…」と言っていました。長く使ってきた今の帯に対して愛着を持っているようです。とても微笑ましいですね。

 「柔道がもっと好きになる昇級試験」、そして「人生の糧になる昇級試験」をこれからも大切にしていきます。

 

 

 

 

「柔道をやることで、人生はより豊かになる」

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」

文武一道塾 咲柔館



※noteより転載
https://note.com/shojukan/n/na953ec53bedf


2024-09-03 13:08:00

📝【再掲】東京パラリンピック出場選手が遊びに来てくれました

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2022年1月に東京パラリンピック柔道代表の選手が咲柔館に来てくださった時の記事を再掲いたします。

この時来てくださった小川選手は今回のパリパラリンピックも出場されます。パリパラリンピック柔道競技は9月5日(木)から。熱い戦いに注目です!
出場される皆さん、頑張ってください!

コラム「東京パラリンピック出場選手が遊びに来てくれました」
(2022年1月18日掲載)

https://note.com/shojukan/n/n72a6de7ecd5b



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