おしらせ
2021-09-29 21:29:00
咲柔館コラム104 『おかえりモネ』から学んだこと~強いのではなく、しぶとい~
「強いんじゃねえんだよ。なんつうかなあ…しぶといんだな。」
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の中で、牡蠣養殖の名人であるおじいちゃんが主人公の百音に言った言葉です。竜巻の影響で、手塩にかけたおじいちゃんの牡蠣は被害を受けます。しかし、おじいちゃんは「たいしたことねえ。」と言い、片づけや復旧に向けて、すぐ動きだすのです。
今、コロナ禍の影響で、心が折れそうになっている方もいるでしょう。私もくじけそうになる時があります。「自分は強くないなあ…」そう思うこともしょっちゅうです。でも、モネのおじいちゃんには敵わないにしても、それなりの「しぶとさ」は、柔道を通して身につけてきました。
「これは難しい」「もう無理だ」そんな状況を乗り越えた経験がいくつかあります。その1つが高校2年生の時の、全国大会予選(団体戦)です。
この大会の2ヶ月前、稽古中に左手の骨(舟状骨)を折ってしまいました。しかし、無知な私は骨折だと思わず、痛みに耐えながら、ずっと稽古を続けてしまったのです。1ヶ月が経ったものの、手の腫れは引かず、痛みも増し続けたので、さすがに病院に行きました。そして、お医者さんから「すぐに手術をし、骨をつけなくてはいけない」と告げられました。
「全国大会出場」という夢が、一瞬消えたように思えました。でも、私は諦めませんでした。お医者さんに「手術は全ての大会が終わってからにしてください。」とお願いし、テーピングとサポーターで手をがっちり固定したまま試合に臨むことに決めたのです。
※怪我の悪化は、私の無知が招いたものです。怪我をしたら我慢をせずに、すぐに医療機関に行って適切な治療をしましょう。無理に稽古をしたり、試合に出ることは、将来に悪影響を及ぼすことがありますので注意してください。私の決断が全て正しかったわけではありません。
高校3年のインターハイ予選後に手術をしました。
〇で囲んだ部分が手術痕です。
左手が自由に動かないので、当然戦い方も変わります。試合までの期間は限られていましたが、戦術を練り直し、仲間と共に今できる準備を全てやりきりました。その結果、決勝戦で一本勝ちができ、優勝をすることができたのです(この時一本をとった技については、いつかご紹介します)。この時の感動が、私の人生観を変えたといっても過言ではありません。相手との戦いよりも、「難しい」「無理」という状況との闘いに勝った経験が、一生の財産になっています。
今目の前にあるコロナ禍や様々な困難を、そのまま当時の状況と比べることはできません。でも、柔道を通じて養った「しぶとさ」は今も色々な場面で生きていると思います。長い人生、つまずくこともあります。転ぶこともあるでしょう。でも、しっかり受身をとり、また立ち上がって歩き出せば良いのです(…と自分に言い聞かせています)。
『おかえりモネ』のおじいちゃんの「しぶとさ」を見習い、文武一道塾 咲柔館をより良い道場へと育てていきます。お互いがんばりましょう!
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n836bd547f970
2021-09-28 21:24:00
咲柔館コラム103 柔道をやっていて良かった!~とっさに出た前受身~【子どもクラス】
「先生、この肘見てよ。」
水色帯(10級)に昇級したばかりのお子さんが、嬉しそうに擦りむけた肘を見せてくれました。
「この前、遊んでいて転んだんだ。でも、気づいたら前受身をとっていたんだよ。肘は擦りむいたけど、顔を打ったり、腕の骨折とかはなかったんだ。柔道をやっていて本当に良かった!」
そう言って柔道衣に着替え、この日も楽しそうに柔道をしていました。
実は約2ヶ月前の昇級試験では、うまくできなかった受身が何種類かありました。1度は昇級試験に落ち、ちょっとだけ落ち込んでいたようです。でも、彼は「水色帯になりたい!水色帯をお母さん、家族に見せたい!」という一心で練習を続けました。そして、自ら再試験を志願し、見事合格したのです。この時、受身の練習を重ねた経験が、今回の怪我防止に繫がったのかもしれません。水色帯になれ、怪我も防止でき、一石二鳥でしたね。
もちろん、受身は万能ではありません。受身ができても怪我をする時はします。ただ、柔道場内だけでなく、日常生活内における大怪我のリスクは減るはずです。これからも受身の練習をしっかりと続け、より安全性を高めていきたいと思います。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nff9ed59f2ed0
2021-09-25 22:22:00
咲柔館コラム102 咲柔館の課外授業~日本文化を学ぼう~【子どもクラス】
今日は、課外授業として咲柔館のすぐ近くにある「空禅(くうぜん)」さんというお店に行ってきました。空禅さんは、日本の伝統文化である畳の縁(へり)を使った素敵なバッグや小物を作っています。代表の小野さんは畳や和柄についてとても詳しく、子ども達に日本の伝統文化について教えてくださいました。畳の縁に刺繍されている和柄は、人気再沸騰中の「鬼滅の刃」にも出てきており、今後空禅さんの商品にも注目が集まりそうです。
【小野さんが教えてくれた鬼滅豆知識】
竈門 炭治郎→市松文様
柄がずっと続くことから、「永遠」「繁栄」を表す。東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにも採用。
竈門 禰豆子→麻の葉模様
麻の葉には魔除けの力があるとされており、産着や子どもの着物にも使われていた。
空禅さんに伺った目的は、「日本文化理解」だけではありません。道場で身につけた礼儀作法を、道場外で活かすことも大きな目的でした。元気に挨拶をする、靴を揃える、話を目で聴く、お礼を言うなど、道場での習慣は、外でできてこそ意味があります。普段からこのことを伝えているので、100点とは言えないまでも、初めてお会いした方に対し、礼儀正しい行動をとれていたと思います。
道場外の学びもすごく楽しかったです。本日行けなかったお子さんたちも連れ、また課外授業に出かけたいと思います。
咲柔館から徒歩1分の所に素晴らしいお店があり、本当に感謝しております。同じ「日本文化の継承」という目的に向かい、今後も一緒に頑張っていきたいです。小野さん、貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。皆さんも栃木市、咲柔館にお越しの際は、ぜひ空禅さんに行ってみて下さい。
【空禅~ku-zen~】
住所: 栃木市富士見町1-17
営業時間:10時~18時
定休日:不定休
※転載元の「note」には、空禅さんの商品を掲載しています。ぜひご覧になってください。
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2021-09-24 22:11:00
咲柔館コラム101 大人の塾生様からのリクエスト【大人×柔道】
「今日の稽古でリクエストがあるのですが…。」
1日の仕事を終え、道場に来て下さった塾生様が稽古前にこうおっしゃいました。私はオリンピックで出た技などをやったみたいのかと思ったのですが、その内容は全く違うものでした。
「稽古後に嘉納師範遺訓の唱和をお願いします。」
【嘉納師範遺訓】
柔道は心身の力を最も有効に使用する道である
その修行は 攻撃防禦の練習に由って身體精神を鍛錬修養し
斯道の神髄を體得する事である
さうして是に由って己を完成し世を補益するが
柔道修行の究竟の目的である
嘉納師範遺訓を唱和し、とても清々しい気持ちになりました。
文武一道塾 咲柔館では、「精力善用・自他共栄とは?」といった嘉納師範の思想を学ぶ機会も設けています。柔道の魅力は、技だけでなく、その精神や哲学にもあります。大人の方の中には嘉納師範の言葉に感銘を受ける方も多いです。これらの言葉は、子どもだけでなく大人にとっても心の支えになります。ぜひ、皆さんも本や講道館ホームページを通し、嘉納師範の言葉に触れてみて下さい。今の世を生きるヒントが、そこにあるかもしれません。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n41aa4b4006d1
2021-09-24 17:42:00
10月カレンダー(稽古予定)🎃
いつも咲柔館ホームページをご覧になって下さりありがとうございます。
10月カレンダーを掲載いたします。
より画像が鮮明な「PDFファイル」版はこちらです。
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カレンダー 2021 10月 .pdf (0.23MB)
10月も楽しく柔道をしていきましょう!
柔道にご興味がある方は、お気軽にお越し下さい。
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https://shojukan.com/contact