おしらせ

2021-07-01 11:48:00

咲柔館コラム86 子どもの「やる気」を待つ「根気」~柔道はチョコではなくスルメ~

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 「柔道はスルメのようなもの」。これは以前、ある講演会で山口香先生(筑波大学教授・ソウル五輪銅メダリスト)がおっしゃっていた言葉です。「野球やサッカーがケーキやチョコレートだとしたら、柔道はスルメです。柔道は他競技に比べ、すぐに『楽しい』と思えないかもしれません。でも、かみ続けているうちにうま味が出てきて、しかもかむ力も鍛えられる、それが柔道です。」と話されていました。

 

 

 

 

 正座をする、礼をする、まず受身を覚える。柔道は、お子さんにとって最初から「楽しい」と思えない部分も確かにあります。ただ、稽古を続けていくうちにできることが増え、柔道の魅力に気づき、どんどん楽しくなってくるはずです。未就学児のお子さんの場合、おおよその目安として、道場の雰囲気に慣れるのに1ヶ月、進んで稽古を行うようになるまでに3ヶ月です。お子さんによってそれぞれですが、「柔道スイッチ」が入るまでに、時間がかかる場合もあります。そこで大切なのが、我々大人の「根気」です。

 

 

 

 

 大人クラスの塾生様の中には、ご自身の稽古にお子さんを連れて来られる方もいらっしゃいます。何年間も柔道を続けられてきた方ですが、お子さんに柔道を無理強いすることはありません。「今は、私の頑張る姿を見たり、一緒に運動することで、道場に行く = 楽しい!と思ってもらいたいです。」とおっしゃり、稽古の合間に組み合ったりしながら楽しそうに遊ばれています。お子さんの気持ちを大切にされているその姿勢が本当に素晴らしいです。お子さんが柔道を始めるかどうかは別として、柔道、そしてお母さんを「好き」という気持ちはきっと増していくことでしょう。

 

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 今、咲柔館に通っている4才から12才の全てのお子さんたちは、自分で「柔道をやりたい!」と言って始めています。「強くなりたい」「楽しい」「かっこいい」など理由はそれぞれ違いますが、みんなに共通していることは、自分の内側から「柔道をやりたい!」という気持ちが湧いてきたということです。お子さんに柔道を始めさせたいと思われている親御さんは、ぜひお子さんの気持ちを大切にしてあげてください。柔道という道を歩むのは、お子さん自身です。自らの意志で柔道に取り組んでこそ、柔道を楽しみ、成長し続けることができます。

 咲柔館では、柔道が「好き、楽しい、面白い」と思えるような稽古を行っています。これからも柔道の魅力を1回1回の稽古で伝え、1人でも多くのお子さんに「柔道をやりたい!」と言ってもらえるような道場を目指します。「うちの子は柔道に向いていないかなぁ…」と思われる親御さんも、ぜひ一度道場に遊びに来てみて下さい。意外に「柔道スイッチ」が入るかもしれませんよ。




 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n21ac67623e0e