おしらせ

2022-09-14 16:26:00

コラム「読みたい心に火をつけろ!~読書とスポーツの共通点~」(YouTube出演のお知らせ)

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咲柔館コラム184
読みたい心に火をつけろ!~読書とスポーツの共通点~

 

 

 

 

 「スマホの前に読書を。ゲームの前にスポーツを。」私は、幼少期のお子さんには、スマホやゲームに触れる前に、読書や運動の楽しさを実感してもらいたいと考えています。スマホやゲームには、子どもを引きつける要素が沢山あります。その魅力にとりつかれてしまい、なかなか離れられなくなっているお子さんも多いのではないでしょう。すぐにハマるこれらに対し、読書や運動を習慣化させるのは簡単ではありません。

 

 

 

 

 咲柔館には、約100冊の本が置いてあります。お子さん達が本に触れる機会を増やしたいと思い、開館前から本棚は必ず設置しようと決めていました。そのかいもあってか、稽古の前後で本を読むお子さんもいらっしゃり、少しだけ読書習慣の定着に貢献できていると思っています。ただ、中学生、高校生も含め、本を読む頻度は個人差が大きく、年齢が上がるにつれ、読書量は減っていくように感じています。

 2021年の学校読書調査(※)によると、1か月間の平均読書冊数は、小学生は12.7冊、中学生は5.3冊、高校生は1.6冊だそうです。ちなみに0冊の児童生徒の割合は、小学生は5.5%、中学生は10.1%、高校生は49.8%となっています。

 

※全国学校図書館協議会と毎日新聞社が共同調査

 

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 子どもを読書好きにするにはどうしたら良いのか。このヒントを少しでもほしくて、以前「本のスペシャリスト」を訪ねたことがあります。2020年2月に『読みたい心に火をつけろ!図書館大活用術』(岩波ジュニア文庫)の著者、埼玉県で高校司書をされている木下通子先生にお会いしに行きました。木下先生からいただいたアドバイスの中で、特に印象に残っているものを2つご紹介します。

 

 

①「読書感想文」を山ほど書かせてはいけない

 私は子どもの読書量を知るために、1冊読み終える毎に「読書感想シート」(400字程度)を書かせようと考えていました。しかし、その方法について「止めた方が良いのでは…」とアドバイスをいただきました。その理由は、読書に対して「義務感」が出てしまうからです。読んだら必ず感想文を書かなくてはいけない。確かにこれは面倒で、本を読むのが嫌になってしまう可能性があります。もし書かせるとしたら「簡単に、一行程度でよいのでは」とのことでした。

 

 

②「自分は魔法使いだ」と思わない

 「自分が子どもを変えてあげたいんです。」そう熱く話す私に、木下先生は「『自分はどんな子どもでも変えられる魔法使いなんだ』と思わないように気をつけてね。」と優しく教えてくださいました。もちろん、自信を持って指導することは大切です。しかし、「自分には人を変える力がある」「自分は誰でも救ってあげられる」とまで思い込むのは危険で、場合によっては無理な指導につながりかねません。指導者は、勉強と実践を繰り返すことで力を伸ばし続けると共に、自分の限界を知ることも必要です。「自分が子どもを変える」のではなく、「子ども自身が変わるために必要なサポートをする」「子どもが変わるために必要なヒントを与える」ことが指導者としての役目なのだと気づかせていただきました。

 

 

 

 

 ご相談に伺った日から2年以上が経ちますが、今でも木下先生から読書や本に関する様々なアドバイスをいただいています。今年に入り、木下先生から「私がやっているYouTube(みちねこちゃんねる!)『みちねこラジオ』に出ませんか?」とお誘いをいただき、9月のLive配信に出演させていただくことになりました。テーマは「読書とスポーツ」。一見関係がなさそうですが、木下先生によると、意外に共通点があるそうです。

 以下、『読みたい心に火をつけろ!図書館大活用術』から引用です。

 

 テレビや映画を見たり、音楽を聞いたりするのは、ほかのことをしながらでもできます。でも本は、何かをしながらでは読めません。しかもおもしろいことに目で字は追えても、気持ちが入っていかないと内容が頭に入ってこないものなのです。本を読むことは、運動と同じ。とてもアクティブな活動ですし、「読む」ことに集中しないといけないのです。

 また本を読み慣れるまでは、一冊読み終わったら、次の本をすぐに読むことが大切です。サッカーでもテニスでも、多くのスポーツで言えることですが、一つの技術を身につけるために反復練習することが大切ですよね。実は本も、読み慣れるまでには、続けて読むことがとても重要なのです。

 

 

 

 

  YouTubeでは、木下先生と一緒に「読書とスポーツの関係」について掘り下げていきたいと思います。また、今まで表では明かしてこなかった「文武一道塾 咲柔館の開館秘話」もお話しする予定です。今週の金曜日の夜、お時間がある方は、ぜひご覧になってください。

 

 

【YouTubeみちねこラジオ】

#010 本が読めるちょっと変わった柔道場~文武一道塾 咲柔館~

 

9月16日(金)21時~22時 Live配信

※配信後もご視聴になれます。
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=X7QA3udp3Zw

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n5661a2fdbf8d