おしらせ

2024-10-23 10:24:00

📝昇級おめでとう!~変わったのは帯の色だけではない~(子どもクラス)

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咲柔館コラム291

昇級おめでとう!~変わったのは帯の色だけではない~

 

 

 

 

 7月から9月にかけて、子どもクラスでは昇級試験を行ってきました。試験期間中は、毎稽古で「ミニ試験」を行います。級毎に設定した約20個のミニ試験に全て合格すると「昇級」というシステムです。ミニ試験は柔道の技や受身だけでなく、「文武一道塾」の名の通り、柔道に関する漢字試験や、柔道精神に関するスピーチなども行います。

 

〈ミニ試験の一例〉

〔柔道の心〕

・「柔道を作った人」「柔道精神」を漢字で書く

・「柔道で成長したこと」について1分間スピーチをする

 

〔受身〕

・支釣込足で安全に投げられる

 

〔立技〕

・大腰で安全に投げる

 

〔寝技〕

・寝技の補強(しぼり・エビなど)を正確に行う

・寝技の移行(袈裟固→後袈裟固など)をスムーズに行う

 

〔実戦〕

・乱取りの前後に心を込めて礼をする

・乱取りで習った技をかける

・乱取りで潔く受身をとる

 

など

 

 

 

 

 お子さんの学年や習熟度に合わせて級の設定はしているものの、全てのミニ試験にすぐ合格できるわけではありません。「嘉納治五郎」という漢字がなかなか書けない、上手に技をかけられない、など「うまくいかない経験」もみんながしてきました。そして、そこから「練習」や「工夫」をすることで、少しずつ成功に近づいていく経験もしました。こうした経験を通し、お子さん達は前よりもたくましくなったように感じます。

 

 

 

 

 10月に入り、色帯授与式を行いました。3ヶ月間の挑戦を経ての昇級だったので、色帯を締めた時の喜びは格別だったと思います。中には嬉しさのあまり、洋服の上に黄色帯を締めて帰るお子さんもいました。帯の色が変わったことは、きっとお子さんたちの自信になるでしょう。

 帯の色が変わってから、話を聴く姿勢が前より良くなり、乱取り中も良い技が増えたように感じます。お子さんたちは、自分が昇級した、自分の帯の色が変わったという自覚を持っているようです。

 

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 級が上がるにつれて難易度も上がるので、今も昇級試験に挑戦中のお子さんたちもいます。ただ、昇級は自分のペースで良いのです。1つひとつのミニ試験に粘り強く向き合い、今の「できない」が、いつかは「できる」に変わるという経験をしてほしいと思っています。最後までお子さんたちの昇級に向け、しっかりとサポート、応援を続けていきます。

 

 

 

 

 実は、私自身も昇段(六段・紅白帯)に向けて、行動していきたいと思い始めています。お子さん達や黒帯を目指して頑張っている中高生・大人クラスの塾生様たちに負けぬよう、自分のペースで前進していきたいです。まずは、試合ができる体づくりから。帯の色と自分自身が変わることを楽しみに、ちょっとずつ動いていきます。変われるって思うだけでワクワクしますね。

  

 

 

 

「柔道をやることで、人生はより豊かになる」

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」

文武一道塾 咲柔館




※noteより転載
https://note.com/shojukan/n/n982b3f9a24c7