おしらせ

2020-05-31 08:00:00

怪我の予防オンラインセミナーに参加しました

 

先日、高校教員時代の教え子がゲストとして登場したオンラインセミナーに参加しました。

 

 

 

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彼女は怪我を抱えていたため、高校生活で試合に出られたのは2回だけです。柔道ができない悔しさや辛さを一切表に出さず、黙々とリハビリに励んでいたその姿を忘れられません。学業においてもその姿勢は変わらず、授業中はもちろん早朝や稽古後も一所懸命勉強していました。その結果、見事第一志望の大学に合格。大学では柔道部のトレーナーを務めながら、子どもの怪我を減らす方法を研究し続けました。
今後はトレーナーを目指し、整体院で勤務しながら、鍼灸師の資格を取得するために学校にも通うそうです。

 

セミナーでは、20名以上の先生方に対し、大学で学んだことを堂々と発表していました。
その中で特に印象に残った言葉を2つご紹介します。

 

「綾川先生から毎日コメントをもらっていたリハビリノートは今でも大切にとってあります。」
→この言葉には涙が出そうになり、ビデオを少しの間OFFにしました。

 

「私が目指しているトレーナ-像は、高校時代にお世話になったトレーナーの先生です。その方は、私のことを救ってくださいました。」
→彼女の夢は恩人であるトレーナーの先生のように、1人でも多くの選手を救うことだそうです。高校時代苦しんだ自分の経験を、子どもたち、社会のために生かそうとする彼女を教え子ながら尊敬します。

 

 

 

 

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今回のセミナーでは、怪我を減らすためのヒントを沢山もらえただけでなく、彼女や参加された先生方から多くの刺激をいただきました。本当に参加して良かったです。
今後も「怪我をしない、させない柔道」を、心技体それぞれの面から研究、実践していきたいと思います。

 

                                            館長 綾川 浩史