おしらせ

2021-02-28 16:17:00

咲柔館コラム56 「柔道家」というヒーローに変身!

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 漫画やアニメのヒーロー・ヒロインに憧れて「〇〇ごっこ」をした経験は、誰もがあるのではないでしょうか。柔道場に来るお子さん達は、「柔道家」に変身することを楽しんでいます。受身や色々な技を身につけたり、身体が強くなっていく過程がとても面白いようです。ただ、それだけではなく、礼儀作法を身につけた「かっこいい柔道家」に変身していくことにも価値を見出しています。あるお子さんに柔道をやっている目的を聞いた所、「自分がきちんとした人になっていくのが嬉しい」と言っていました。

 

 

 

 

 お子さん達が少しずつ「柔道家」へと成長していく姿をとても頼もしく思います。ただ、それが「柔道場限定」だとあまり意味がありません。私は毎回のように「柔道衣を着ていない時、柔道場から出た時が大切だよ」と話しています。

 ウルトラマンや仮面ライダーは、変身することで超人的な能力を発揮し、人々を怪獣や怪人から守ります。では、元の人間に戻った時はどうでしょうか。態度が一変し、周りに迷惑を掛ける行為をとるはずがありませんよね。変身していない時も、強く優しい心を持って、人々の役に立つ行動をとっています。ヒーローは、変身していない時もヒーローです。

 

 

 

 

 「柔道場」という空間で、「柔道衣」を着て、「柔道」をするということは、確かに「非日常の体験」です。しかし、ここで得た経験を道場という限られた場のみで完結させず、日々の生活で活かすことに大きな意義があります。お子さん達には、「お家や学校でも『柔道家』としての力を発揮できたら、周りの人たちが笑顔になるよ」と伝え続けていきたいです。

 

 

 

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nb88091fdd43e