おしらせ

2021-08-14 17:07:00

咲柔館コラム94 柔道部がない中学生も頑張っています!    

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 中学校時代、漫画の『柔道部物語』(小林まこと/講談社)を読みながら、「柔道部」という響きに憧れを抱いていました。実は、私の中学校には柔道部がなかったのです。中学進学後は、幼稚園から通っていた道場で、大人の方達に混ざって柔道をしていました。大会に出た時、他の選手たちの「学校名が刺繍されている柔道衣」を見て、すごく羨ましかったのを覚えています。


 

 

 小学校で柔道を習っていたお子さんの中には、私と同じように柔道部がない中学校に進学するケースもあるでしょう。近隣の地域でも、柔道部がない中学校・高校は結構あります。

 現在、咲柔館には「中学校に柔道部はないけど、柔道を続けたい」という中学生が通っています。小学校高学年から地域の道場で柔道を始め、とても好きになったそうです。意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、彼女は「試合に出たい、勝ちたい」という動機で柔道を続けているのではありません。もちろん黒帯になることを目標の1つにしていますが、何より柔道の稽古そのものがすごく楽しいそうです。

 

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 彼女の柔道に対する姿勢はまっすぐで、寝技の補強トレーニングも端から端まで黙々と行っています。今までやったことがない技にも挑戦しており、今後の技術向上がとても楽しみです。また、彼女は柔道の稽古だけをしているのではありません。「文武一道塾」の名の通り、道場で読書をしたり、柔道精神や柔道の歴史も学んでいます。こうした「柔道そのものの魅力を学びたい」という中学生が通ってくれていることがとても嬉しいです。


 

 

「柔道部がないけど、柔道が好きな中学生・高校生・大学生」は、他にも沢山いるのではないでしょうか。このような若者たちが柔道を続けることで、柔道の未来はより明るく、より面白くなると思っています。

 

 

 


※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n9327a747f3b0