おしらせ

2022-11-30 12:42:00

コラム「前を見続ける高市未来選手~12月3日・4日グランドスラム東京を観戦しよう!~」

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咲柔館コラム196
前を見続ける高市未来選手~12月3日・4日グランドスラム東京を観戦しよう!~

 

 

 

 

 咲柔館には高市未来(旧姓:田代)選手のポスターが貼ってあります。私は教員時代に中学生・高校生だった高市選手の活躍を全国大会の会場で見続けてきました。各大会で鮮やかに一本勝ちをする高市選手は当時からスター性に満ちていました。きっと同世代の選手の多くが、高市選手に憧れていたのではないでしょうか。高市選手が多くの人をひきつける理由は、柔道の強さだけでなく、人間性の素晴らしさにもあると思っています。そのことを強く感じたエピソードを1つご紹介します。

 

 

 

 

 教員時代に生徒を連れ、全日本ジュニア強化合宿に行った時のことです。当時高校生だった高市選手は、稽古後も道場の隅で黙々と自主練習をしていました。「やはり、一流選手の意欲はすごいなあ。」と関心しながら道場を出ようとした時、高市選手が走ってこちらに来たのです。そして、「今日はどうもありがとうございました。また、よろしくお願いします。」と言ってくれました。私は自主練習を中断してまで挨拶に来てくれたことに感激しながら「自分は何もしてないよ。強化選手ではない本校の選手とも稽古をしてくれてありがとう。」とお礼を言いました。すると高市選手は「色々な選手が来てくださるからこういった合宿ができるので感謝しています。」と言い、一礼をしてまた自主練習に戻っていきました。1分程度の短い会話でしたが、その時のことを今でも鮮明に覚えています。

 

 

 

 

 小・中・高と日本のトップに立ち続け、このまま一気に世界の頂点まで駆け上がると思われていた高市選手でしたが、高校2年生の時に膝の大怪我をしてしまいます。その後、長期のリハビリを経て復活し、今までに2度オリンピックの代表にも選ばれていますが、ここまでの柔道人生はご本人にしか分からない苦労が沢山あったと思います。2021年の東京五輪では、まさかの2回戦敗退。そして、2022年に入ってからは、膝のじん帯を断裂してしまいした。

 私はファンの1人として「これからどうなっていくんだろう」とすごく心配していました。しかし、オリンピック以来1年3か月振りの試合となった10月の講道館杯では、なんとオール一本で復活優勝。優勝後に涙を流す高市選手の姿に心打たれたファンも多かったのではないでしょうか。苦しい時でも前を見続ける高市選手をこれからも応援したいと思います。

 

※2022年講道館杯63㎏級決勝
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=AOsYHqOgJXM&t=6s


※グランドスラム東京2022選手紹介動画(高市未来選手)

↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=9AuLHCHkubs

 

 

 

 

 そんな高市未来選手も出場する国際大会「グランドスラム東京2022」が12月3日(土)、4日(日)開催されます。この大会は、日本人選手が各階級4名も出場するので見応え十分です。出場選手の中には、テレビなどで見たことがある方もいると思いますよ。日本代表選手と世界のトップ選手との試合が今から楽しみです。テレビでも放送しますので、ぜひご覧になってください。大会を観戦した塾生の皆さんと柔道談議をするのを楽しみにしています。

 

 

【テレビ東京系列で生中継】

12月3日(土)16:00~18:00

12月4日(日)18:30~21:00


※グランドスラム東京2022公式ホームページ
↓↓↓
https://www.judo.or.jp/gstokyo2022/

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

 

 

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ncd63e6899632