おしらせ

2024-09-06 14:56:00

📝人生の糧になる昇級試験(子どもクラス)

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咲柔館コラム285
人生の糧になる昇級試験

 

 

 

 

 「やった~!!!」黄色帯になれる喜びをかみしめているお子さん。この2ヶ月間、昇級に向けてコツコツと頑張り続け、先日の稽古でついに昇級することができました。

 子どもクラスでは、小学生を対象に7月から9月にかけて昇級試験を行っています。各級毎に約20個の小試験を実施し、その全てに合格すると晴れて昇級。スモールステップを1段ずつ登り、上のレベルへと徐々に成長していくシステムです。

 

 

【小試験の例】 

 

〈心〉

・「柔道を作った人」「柔道精神」を漢字で書く

・「柔道で成長したこと」について作文を書く

 

〈受身〉

・支釣込足で安全に投げられる

 

〈立技〉

・大腰で安全に投げる

 

〈寝技〉

・寝技の補強(しぼり・エビなど)を正確に行う

・寝技の移行(袈裟固→後袈裟固など)をスムーズに行う

 

〈実戦〉

・乱取りの前後に心を込めて礼をする

・乱取りで習った技をかける

・乱取りで潔く受身をとる

など

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作文を堂々と発表

 

 

 

 

 昇級試験の目的は2つあります。1つ目は、「怪我をしない、させない安全な柔道を身につけること」です。試験内容の多くは、「安全な柔道の体現」を意識しています。昇級試験を通して、正しい技術を身につけ、安全に楽しく柔道をするための土台をしっかりと築きます。

 2つ目は、「自信をつけること」です。試験に向けて根気強く努力できた。できなかったことが、できるようになった。合格して帯の色が変わった。これらの経験は、きっとお子さんたちの自信に繋がることでしょう。

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1つずつ〇(合格)を増やし、2ヶ月をかけて昇級

 

 

 

 

  柔道の技術で簡単なものは1つもありません。また、学習面に関する小試験もあるので、お子さんたちにとって「昇級」という壁は、楽に乗り越えられるものではないと思います。小試験に合格できなかった時、「自分にこの技はできない」「自分は国語が苦手だから作文は書けない」と諦めかけたお子さんもいたように感じています。

 ただ、今回の昇級試験では「できない」「わからない」と困っている仲間に対し、すでに合格したお子さんたちが「こうするんだよ」と見本を見せてくれたり、「あとちょっとでできるよ」と励ましてくれる場面が沢山あります。まさに「自他共栄」。本当に素晴らしいことです。昇級で変わるは、帯の色だけでありません。目には見えない心も少しずつ変わっていきます。

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自分が合格した小試験のコツを教える子ども達

 

 

 

 

 色帯と一緒に渡す「昇級証」も作り始めました。昇級証の文章は、嘉納師範遺訓にある柔道の目的、「己の完成」「世の補益」を意識しています。内容は以下の通りです。

 

「あなたは日々の稽古と学習によく励み、〇級の実力を得たことをここに証明します。自分の力を世のため人のために役立ててください。」

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 級が上がるにつれて難易度も上がるため、まだ合格できていないお子さんもいます。ただ、昇級は自分のペースで良いのです。1つひとつの小試験に粘り強く向き合い、今の「できない」が、いつかは「できる」に変わるという経験をしてほしいと思っています。今後もお子さんたちの昇級に向け、しっかりとサポート、そして応援を続けていきます。 

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昇級に向けてコツコツ稽古

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自分のペースで頑張っています!

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昇級試験を通して新しい技を身につける

 

 

 

 

 最後にあるエピソードを1つご紹介。昇級試験に合格したあるお子さんは、「帯の色が変わってすごく嬉しい!」と大喜び。ただ、稽古後に柔道衣をたたみながら、「嬉しいけど、この帯(今の色帯)をできなくなるのは少しさみしいなあ…」と言っていました。長く使ってきた今の帯に対して愛着を持っているようです。とても微笑ましいですね。

 「柔道がもっと好きになる昇級試験」、そして「人生の糧になる昇級試験」をこれからも大切にしていきます。

 

 

 

 

「柔道をやることで、人生はより豊かになる」

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」

文武一道塾 咲柔館



※noteより転載
https://note.com/shojukan/n/na953ec53bedf