おしらせ

2026-05-14 10:29:00

📝むずかしいことは、おもしろい

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咲柔館コラム320
むずかしいことは、おもしろい

 

 

 

 

 息子へのこどもの日のプレゼントとして、妻がレゴブロックのパトカーを買ってきてくれました。大きめのレゴブロックは家にありましたが、小さいブロックを組み立てるのは初めてです。

 息子は母親と一緒に説明書を見ながら、約20分かけてパトカーを完成させました。自分で作ったパトカーをとても気に入ったようで、1人でもばらしたり、組み立てたりを繰り返しています。時には「パパ~、来て~!」と助けを求めてくるのがとてもかわいいです。

 

 

 

 

 ある日、息子がパトカーを作りながらこんなことを言っていました。

 「むずかしいことは、おもしろいんだよね。」

 今回買ったレゴの対象年齢は5歳。もうすぐ4歳になる息子にとって、けっこう難易度が高いと思います。ただ、レゴの説明書に文字はなく、とても分かりやすく作られているので、幼児でも大人のサポートがあれば、なんとか完成できます。時には諦めたり、全然違うロボットを作りだすこともありますが、何度も挑戦している姿を見ると、やはり「むずかしい」は「おもしろい」ようです。

 

 

 

 

 「むずかしいことは、おもしろい」。私が柔道を約40年間続けている理由は、ここにあるような気がしています。何歳になっても柔道は難しいです。未だに分からないことばかりで、受身一つとっても奥が深いです。「わかった」「できた」と思っても、すぐに別の「わからない」「できない」がやってきます。だからこそ、おもしろくて、ずっと続けているのかもしれません。

 

 

 

 

 ただ、何においても、「むずかしい」(むずかしそう)という感情は大きな壁となり、始めることを躊躇させたり、途中でやめたくなりもします。

 だからこそ、レゴの説明書のように、難しさを細かく分解し、順序立てて段階的に進めていく「わかりやすさ」がとても大切です。もし、レゴの説明書が文字だらけだったり、作業が複雑だったとしたら、息子はレゴを放り投げ、他の遊びをしていたでしょう。

 レゴが世界的に人気がある秘密は、レゴそのもののかっこよさだけでなく、緻密に設計された物を、子どもでも作れるようにしてくれている説明書にもあることが分かりました。

 

 

 

 

 井上ひさしさん(小説家・劇作家)の言葉に次のようなものがあります。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

 私はこの言葉が大好きで、こんな気持ちで柔道をしたいと思っています。そして、「むずかしいこと」を「おもしろく」「ゆかい」にすることが、指導者の大きな役目であり、腕の見せ所だと考えています。「むずかしいけどおもしろい稽古」を実践するために、これからも柔道の勉強を続けていきます。

 ちなみに、もうすぐくる息子の誕生日のプレゼントもレゴにしました。息子と一緒にむずかしいを楽しみたいと思います。レゴは、私自身の趣味にもなりそうです。

                    

 

 

 

「柔道をやることで、人生はより豊かになる」

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」

 

 

 

 

※noteより転載
https://note.com/shojukan/n/n67fc9a765a74?app_launch=false