おしらせ
2022-12-13 17:22:00
コラム「初心者にやさしい柔道教室」(全クラス)
咲柔館コラム200
初心者にやさしい柔道教室
文武一道塾 咲柔館(しょうじゅうかん)は人通りの多い道路に面しており、多くの方が稽古の様子や窓に貼ってあるチラシをご覧になります。12月から窓に貼ってある道場のキャッチコピーを変えてみました。
【変更前】柔道+学習+健康=新しい形の柔道教室
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【変更後】初心者にやさしい柔道教室
塾生様の約9割が、咲柔館で柔道を始められました。12月に入ってからも、「初心者向けの柔道教室」を探し続けられていた方たちがご入塾されています。窓に貼ってあるキャッチコピーを変えたことでどんな効果があるかは分かりませんが、「栃木市には初心者向けの柔道教室がある」という認知度が高まり、柔道に興味がある方が道場に来てくださったら嬉しいです。
このキャッチコピーの「やさしい」には2つの意味があります。
1つめは「優しい」です。私は稽古中に塾生様が上達された点や努力された点を見つけ、お伝えすることを心がけています。初心者の方やお子さんは、できないことが多くて当然です。もし、最初からできないことばかり指摘されたら、やる気は出ません。だからこそ、温かい心で少しでも良くなった点をお伝えするようにしています。毎回小さな自信を積み重ね、楽しく稽古を続けていただきたいと思います。
2つ目は「易しい」です。柔道の動きは複雑で、簡単な技は1つとしてありません。だからこそ、わかりやすさが大切です。体系的・段階的に練習をし、初心者の方やお子さんにもわかりやすい言葉と表現を使うことを心がけています。それは技術面だけではなく、柔道精神に関しても同様です。嘉納師範の教えを正しく、わかりやすくお伝えできるよう努めています。井上ひさしさん(小説家・劇作家)の「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」という言葉が、初心者の方やお子さんをご指導する上での指針です。
咲柔館には、4歳から60代までの方が元気に通われています。「うちの子に柔道は難しいんじゃないかなあ」「柔道を始めるには遅すぎるよなあ」、咲柔館はそんな方たちのための柔道教室です。柔の道の第一歩目からやさしくサポートします。もし、柔道に関するご相談があれば、お気軽にご連絡ください。皆さんと道場でお会いするのを楽しみにしております。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/na9fc68f47927
2022-12-13 10:23:00
【スポーツ冬期講習】のお知らせ(子どもクラス)
「スポーツ冬期講習」で色々なスポーツを体験してみませんか。
スポーツ体験と学習の両方を行える小学生向け講習が年末年始に栃木市で行われます。1月5日(木)の柔道は咲柔館が担当。みんなで楽しく体を動かし、寒い冬も元気に過ごしましょう。
※1種目、約90分実施します。
☆お申し込み・詳細はこちらをご覧ください☆
↓↓↓
http://tochigi-s-comunity.com/session.html
8月に行われた「スポーツ夏期講習」の様子です。
↓↓↓
技や受身の体験に加え、柔道の動きを使った「柔道遊び」も沢山行います。
柔道にご興味がある方は、この機会にぜひ体験してみてください。
2022-12-10 23:13:00
コラム「柔道家・石川裕紀さんの挑戦~古民家スタジオYUI-ONEをオープン~」
咲柔館コラム199
柔道家・石川裕紀さんの挑戦~古民家スタジオYUI-ONEをオープン~
古民家をリノベーションした「古民家カフェ」や「古民家レストラン」。このようなお店で食事をしたことがある方は多いと思います。でも、古民家でトレーニングをした経験がある方は少ないでしょう。なんと、茨城県結城市には「古民家スタジオ」があるんです。運営されているのは、柔道の元全日本強化選手の石川裕紀さんです。2022年9月に「古民家スタジオYUI-ONE」をオープンされました。
※石川さんは、以前咲柔館にも来てくださいました。
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https://note.com/shojukan/n/n730429c33f49
11月20日(日)に、オープンのお祝い(大変遅くなりました…)と視察に伺ってきました。スタジオに入った第一印象は「きれい!」そして「かっこいい!」。内装は、全て石川さんがリノベーションされたとのこと。柔道だけではなく、DIYの才能も一流です。古民家の中にオンラインレッスン用の最新機器が設置してあり、すごくお洒落な空間でした。いい匂いのアロマもたかれており、室温も温かくて快適。近くに行かれた際には、ぜひ足を運び「古民家スタジオYUI-ONE」さんの施設の素晴らしさを直接体感してください。
レッスンは、パーソナル(個人)とグループに分かれており、オンラインでも実施しています。インストレクターは石川さん以外にも複数いらっしゃり、内容はトレーニング・ボディメイク(ダイエット)・ボディケア・ストレッチ・ヨガなどです。後々、プロテインドリンクなども販売する予定とのこと。試飲させていただいたYUI-ONEオリジナルの「ブルーベリーバナナプロテイン」は本当に美味しかったです。
「古民家スタジオYUI-ONE」さんの詳細は、ホームページをご覧になってください。レッスン内容は随時更新され、ご予約はホームページからできます。
※「古民家スタジオYUI-ONE」ホームページ
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https://coubic.com/yui-one/booking_pages#pageContent
お客様のために施設や機器などの環境を整えること、そして何よりご提供するレッスン内容を充実させること、これらに関して石川さんはこだわり抜いているように感じました。短い時間でしたが。スタジオで直接お話ししたことで、とても刺激を受け、勉強になりました。私も石川さんの柔軟な発想、力強い行動力を見習って道場をより良くしようと思います。
石川さん、改めまして「古民家スタジオYUI-ONE」のオープンおめでとうございます。見学させていただき、どうもありがとうございました。これからも同じ柔道家として共に挑戦し続けましょう。
追伸
帰りは、すぐ近くの石川さんのご実家、和菓子の名店「真盛堂(しんせいどう)」さんで大好きなどら焼き・すあま・ゆでまんじゅうを買って帰りました。上品な甘さでとても美味しかったです。今度はお隣の和カフェにも行ってみたいと思います。
※「真盛堂」ホームページ
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http://shinseidou.info/
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nbcbbe667ab52
2022-12-06 11:49:00
コラム「目指せ、夢の黒帯!昇級・昇段審査会に行ってきました」(全クラス)
咲柔館コラム198
目指せ、夢の黒帯!昇級・昇段審査会に行ってきました
「1級(茶帯)、初段(黒帯)に挑戦したい!」という塾生様が少しずつ増えてきました。来年の受験に向けて、まずは私が昇級・昇段審査会の視察(審判を含む)に行ってきました(12月4日(日)・栃木県南体育館)。今回、咲柔館の塾生様は受験していませんが、この日審査会に来られた方は、2級・1級・初段を合わせてのべ40名です。小学生、中学生が中心でしたが、中には大人になってから柔道を始められた方もいらっしゃいました。栃木県の各級・初段の審査内容は以下の通りです。
【審査内容】
〈2級〉※小学4年生以上
・受身(後受身・横受身・前受身・前回り受身)
・礼法(立礼・座礼)
〈1級〉※小学5年生以上
・試合において2点以上 ※勝ち…1点/引き分け…0点
・投の形(手技)
〈初段〉※中学2年生以上
・試合において6点以上 ※勝ち…1点/引き分け…0.5点
・投の形(手技・腰技・足技)
※試合は、国際柔道連盟試合審判規定の少年大会特別規定で行われ、試合時間は3分です。絞技・関節技はありません。試合はリーグ戦(総当たり)で行われます。
受験された皆さんは、緊張感を持って礼法や受身の審査に臨み、一所懸命に試合をされていました。特に試合は想像以上に白熱しており、皆さんの柔道に対する真剣さ、昇級・昇段したいという熱意がこちらにも伝わってきました。参加された方の中には、5回も初段の審査会に参加してコツコツとポイントをため続け、今回やっと黒帯になれた中学生もいらっしゃいました。合格後、仲間たちに祝福されて嬉しそうに喜んでいる姿がとても微笑ましかったです。
他にもこの審査会では「柔道っていいなあ」と思う場面が沢山ありました。今回昇段できなかったものの、全力を尽くして戦った後に「柔道って楽しいね」と言っていた中学生、お子さんが見守る中、懸命に試合をされていたお父さんなど、ひた向きに柔道に取り組む皆さんのお姿を拝見し、私も初心に返ることができました。
来年は、希望される方を対象に、しっかりと準備をした上で昇級・昇段審査会に臨みたいと思います。ただ、審査会に臨む上で大切にしたいことがあります。それは昇級・昇段はゴール、目的ではなく、あくまでも成長の「手段」であるということです。審査会に向けて一所懸命稽古をし、日頃から体調を整える。審査会当日は自分を信じて、今までやってきたことを出し切る。こういった経験を通して、柔道修行の目的である「己の完成」に近づくことが大切です。昇級・昇段で変わるのは帯の色だけではありません。そこを目指す過程で、色々な成長を感じることができると思います。
子どもクラス、中高生・大人クラス共に黒帯に憧れを抱いている塾生様は多くいらっしゃいます。中には、黒帯は「大きな夢」だと考えているお子さんや大人の方もいらっしゃるようです。小さい頃から夢を持つこと、そして何歳になっても夢を持つことは、人生を輝かせてくれます。黒帯に挑戦することで、皆さんの人生がより充実したものになってくれたら嬉しいです。
柔道という道は長いです。一歩ずつ、ご自身のペースで黒帯を目指していきましょう。夢に向かって挑戦する皆さんを、しっかりとサポートしたいと思います。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n7c0e79dd0d51
2022-12-04 22:13:00
コラム「柔道家としての初めの一歩」(子どもクラス)
咲柔館コラム197
柔道家としての初めの一歩
私が子どもの柔道指導を始めたのは、2019年の4月です。1人目のお子さんは、フランスから来た5歳の男の子。当時勤務していた「文武一道塾 志道館」(東京都)で約4ヶ月間柔道を教えました。帰国の関係で、一緒に稽古をした期間は短かったのですが、彼と一緒に柔道をした経験が子どもの柔道指導の原点です。
彼は「さよなら」という言葉が嫌いでした。最後の稽古日にお別れするのがさみしくて泣きだした姿を今でも思い出すことがあります。彼が最後に言った言葉は「またね」。フランスで柔道を続けてくれていたら嬉しいなあ。柔道という道の上で、また彼と会いたいです。
当時、彼との最後の稽古を「文武一道塾 志道館」のコラムで書きました。一部転載いたします。
【フランスから来たR君、母国に帰る~「道」はつながっている~】
(略)
R君は、いつも明るく陽気です。お別れの日も、笑顔で楽しく稽古をするだろうと思っていました。ところが、最後2回の稽古は、いつもと様子が違っていたのです。
7月20日(土)の稽古中、「あと2回で志道館の練習は終わりだよ。一緒に頑張ろうね。」とお母さんを介してR君に言いました。すると、彼は泣きだしてしまったのです。私とお母さんは、その反応に驚きました。小さなR君も、お別れが近づいていることを理解していたのだと思います。「受身島の冒険」で何とかいつもの笑顔に戻りましたが、その無邪気な表情を見れば見るほど、私も涙が出そうになりました。
7月27日(土)、いよいよ最後の稽古です。この日は、いつも通り元気一杯でした。しかし、最後の最後にR君は普段とは違う行動をとったのです。着替えが終わっても、なかなか柔道衣をたたみません。最近、自分でたためるようになったのに、適当なやり方ばかり繰り返します。
お母さんは、「わざと終わらないようにしているのだと思います。これで最後だと分かっているので…。Rはきっと悲しいんです。」と彼の心中を教えてくださいました。その後、彼はお母さんの側で、そっと涙を流していました。
この2回の稽古は、フランスから来られていたお父さんも見学をされ、「日本で柔道ができてよかったです。Rは柔道の本質に触れ、柔道に対する意識が変わったと思います。」とおっしゃっていました。ご両親とも「柔道は躾につながる」というお考えで、「強くなること」より「相手に対する礼儀」を大切にされています。フランスでは教育的効果を期待して、お子さんに柔道をやらせるご家庭が多いそうです。これは、本当に素晴らしい考え方だと思います。
R君は、フランスでも柔道を続けるそうです。きっと将来、立派な柔道家になってくれるでしょう。
「Rは、『さよなら』が嫌いなんです。」
お母さんは、最後にそうおっしゃっていました。だから彼は、最後まで「さよなら」は言いませんでした。お別れの時に言った言葉は、「またね!」
日本とフランスは遠く離れていますが、「柔道」という「道」で私たちはつながっています。いつの日か、またこの「道」の上で、柔道家として大きく成長した彼と会いたいです。
短い期間でしたが、彼が志道館で学んだこと、そして私が彼から学んだことは数えきれません。この出会いに心から感謝をしたいです。本当に楽しい4ヶ月間でした。
フランスでも、君らしく笑顔で柔道を頑張って!
またね!
(文武一道塾 志道館 ホームページ 2019年8月7日の記事より引用)
※全文はこちらからご覧ください。
↓↓↓
https://www.bunbuichido.net/20190807ayakawa-column/
先月、4歳のお子さんが咲柔館で柔道を始めました。柔道衣を着る、礼をする、受身をとる、相手を投げる、彼にとって全てが初めてです。やること全てが新鮮で、とても楽しそうに毎回稽古をしています。
最初に学んだことは、良いも悪いも一生残る可能性があります。安全で正しい技術を教えることはもちろん、柔道の心もしっかり伝えなくてはいけません。「初めて柔道を教える」というのは、とても責任が大きいことです。これからも、柔道の土台を作っているという責任感をしっかりと持ち、1回1回の稽古、1人ひとりのお子さんに心を込めていきます。
お子さんが柔道を始めた時、責任感と同時に柔道家が一人増えたという喜びも感じています。初めて柔道衣を着た時の誇らしそうな顔、初めて受身や技ができた時の嬉しそうな顔、こういった子どもの生き生きとした表情を見る度に、道場を始めてよかったなあと思っています。お子さん達が柔道という道の一歩目を踏み出した瞬間に立ち会えていることは、本当に幸せなことです。「柔道が好き、楽しい、おもしろい」と思ってもらえるような稽古を心がけていきます。
柔道を始めたお子さん達が、将来全国大会やオリンピックを目指して挑戦するも良し、自分のペースでのんびり柔道を楽しむも良し、柔道という道を自分の歩幅、ペースで歩き続けてくれたら嬉しいです。これからも、お子さん達の初めの一歩を応援し続けます。
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n36a9073bfd35