おしらせ

2023-03-14 23:18:00

コラム「原点回帰~文武一道塾 志道館さんに行ってきました~」

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咲柔館コラム216
原点回帰~文武一道塾 志道館さんに行ってきました~

 

 

 

 

 3月12日(日)、東京都の四谷駅近くにある柔道教室「文武一道塾 志道館」さんを訪問しました。私は2018年4月から2019年3月まで志道館さんで館長補佐として勤務し、柔道教室の運営・経営について学びました。今回、約3年ぶりに伺った目的は、「原点回帰」です。柔道教室を始めようと思った大きなきっかけである志道館さんに行くことで初心を振り返り、また新たな一歩を踏み出す。「変えてはいけないこと」と「変えるべきこと」を再確認するために、志道館さんの稽古を見学させていただきました。

※文武一道塾 志道館さんホームページ
↓↓↓
https://www.bunbuichido.net/

 

 

 

 

 日曜日は、大人クラスの稽古日です。稽古に参加された方は11名。咲柔館でも月に1回日曜日に稽古を行っていますが、やはり「休日に柔道をしたい」という方も多いようです。

 この日指導をされたのは、1月のマスターズ柔道大会で優勝(-73㎏級・40~44歳)された熟練の先生。初心者の方の目線に立ち、お一人おひとりの習熟度を確認しながら細やかで、分かりやすいご指導をされていました。志道館さんの指導スタッフは約10名。日替わりで色々な先生から柔道を学べるのは大きな魅力だと思います。 

 稽古に参加された皆さんは、この日のテーマである受身・横四方固・足技を一所懸命に練習されていました。経験豊富な黒帯の方が、白帯の方の技を受ける。真剣勝負の中にも相手への気遣いを忘れない。お互いが敬意を持って稽古に臨まれているのがよく伝わってきした。やはり、生涯柔道で大切なのは、「激しさ」や「厳しさ」よりも「優しさ」です。年齢を越えて共に柔道を学ぶ、楽しむ道場。こういった環境がもっと増えてほしい、増やしていきたいと心から思いました。

 私が勤務していた頃から通い続けられている方々ともお会いでき、とても嬉しかったです。勤務当時、約50年間のブランクを乗り越えて柔道を再開された塾生様は、目標であった「大会出場(マスターズ柔道大会)」を今年実現されていました。「負けましたが、『いける!』という実感を持てました。また挑戦しますよ!」と汗をぬぐいながら笑顔で話されるそのお姿は、本当にかっこよかったです。いくつになっても自分自身の可能性に挑戦し続ける。競技柔道だけなく、生涯柔道にも大きな夢があると思いました。


※勤務当時のコラムです。
↓↓↓
https://www.bunbuichido.net/20200127ayakawa-column/

 

 

 

 

 稽古後は、館長の坂東先生と3年ぶりに再会し、柔道教室の運営と経営について、色々とご質問をさせていただきました。志道館さんは、今年で10年目を迎えます。私も咲柔館を開館したからこそ分かりますが、本業として柔道教室を10年間続けるというのは、並大抵のことではありません。お話をする中で、坂東先生は、指導者として、経営者として、常に進化と変化を続けられているように感じました。柔道家としての志はぶらさず、先を見通し、周りを見渡し、決断と実行を続ける。こうした姿勢があったからこそ、日本ではまだまだ前例が少ない専業柔道教室経営をここまで軌道に乗せられたのだと思います。やはりすごいお方です。私も坂東先生を見習い、5年、10年、50年と続き、人と社会に貢献できる柔道教室を目指して、日々の稽古と仕事をコツコツと行っていきます。

 志道館の皆さん、本当にありがとうございました。3年ぶりに四谷の道場に行ったことで、初心を振り返れただけでなく、新たに色々なことを学ぶことができました。皆さんとお会いできて、とても楽しかったです。いつか、志道館さんと咲柔館で一緒に稽古できる日が来ることを楽しみにしています。

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

 

 

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nf9ffa4de0e0e

 

2023-03-09 11:16:00

コラム「『柔道家』に引退はない」(中高生・大人クラス)

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咲柔館コラム215
「柔道家」に引退はない

 

 

 

 

 柔道男子73キロ級で五輪2連覇の大野将平さんが、JOCのスポーツ指導者海外研修制度を利用し、2年間イギリスに行くことを発表しました。パリ五輪の出場は目指さず、今後は所属の旭化成でプレイングコーチとなるそうです。

 大野さんは、今回の会見を「引退会見」としていません。「柔道家に引退はなく、一生修行だと思っている。引退だとか一線を退くというような小さな枠組みでとらえていただきたくない。」という言葉がとても印象的でした。スポーツ選手ではなく、柔道家・武道家としての立ち位置を貫き続ける大野さんの姿勢を心から尊敬します。これからも大野さんの柔道家としての活動に注目したいです。

※大野将平さんの会見動画(YouTube KYODO NEWSより)

https://www.youtube.com/watch?v=UbpVTQujIos

 

 

 

 

 競技柔道ではなく、生涯柔道を行う上で、この「柔道家」という言葉がキーワードになると考えています。試合に出なくても、黒帯でなくても、年に数回だけの稽古でも、柔道の稽古を続けていれば立派な柔道家です。咲柔館の中高生・大人クラスには、13歳から70代までの柔道家が所属しており、ご自身のペースでのんびり、じっくり稽古に励まれています。稽古の目的は、運動不足を解消したい、体を鍛えたい、礼法を身につけ心を整えたい、など様々です。こうした生涯柔道を実践する柔道家が少しずつ増えていくことを心から嬉しく思っています。

 

 

 

 

 柔道選手としてチャンピオンを目指す、柔道家として生涯柔道を楽しむ、どちらも素晴らしいことです。ただ、後者を実践できる環境はあまり多くありません。実際に大人の塾生様の多くが「大人が柔道を習える場所を探すのは大変でした。」とおっしゃいます。中には3年間も探し続けた方もいらっしゃるほどです。

 「大人になってから柔道を始めるのは無理」「学生時代に柔道を辞めてから何年も経つので、再開は難しい」、そういった固定概念を少しでも変えていくことが私の夢です。柔道家に引退はなく、また何歳からでも柔道家になれます。柔道にご興味がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。咲柔館は、これからも柔道愛好家が安心して柔道を楽しめる道場として活動を続けていきます。

 

 

 

 

 私もいつか海外に行って色々な柔道場を見てみたいです。きっと新しい柔道の価値が発見できるだろうなあ。

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nc01e81f48900

 

2023-03-05 22:17:00

コラム「『受身ドリル』で受上手になろう!」(子どもクラス)

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咲柔館コラム214
「受身ドリル」で受上手になろう!

 

 

 

 

 3月と4月は「受身上達期間」として、集中的に受身練習を行います。今回、お子さんたちの受身の習熟度を確認するために作ったのが「受身ドリル」です。受身練習を「低い姿勢→高い姿勢」、「止まって→動いて」、「単独→相手と組む」と段階別に分類しました。22種類の反復練習それぞれにポイントがついており、稽古毎のテストで合格すると加点されます。



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(参考:『よくわかる柔道受け身のすべて』木村昌彦著/ベースボール・マガジン社)

 

 

 

 

 全部できると70ポイントです。年齢、習熟度に合わせて課題とする練習方法、目標ポイントを決め、練習を開始しました。お子さんたちは、受身がうまくなる度にポイントがたまっていくのが楽しいようです。早くテストに合格したくて、稽古後も自主練習をしているお子さんもいました。この春に上手でかっこいい受身を身につけ、より安全な投げ込み、乱取りを実践していきたいと思います。

 

 

 

 

 受身が役立つのは柔道だけではありません。他のスポーツや日常生活で転倒した際の怪我予防にも役立ちます。また、「転んでも立ち上がる」ことを繰り返す中で、少しずつ心もたくましくなっていきます。受身はお子さんにとって一生の財産です。「受身も素晴らしい技の1つ」という気持ちを忘れずに、みんなで受上手を目指します。

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nc77309e73ed1

 

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