おしらせ
2021-07-13 17:50:00
咲柔館コラム90 「柔道はハードルが高い」と思っている方へ~中高部・一般部のご紹介~
大人の習い事として「柔道はハードルが高い」と思われている方は、多いのではないでしょうか。環境面に目を向けてみても、初心者やブランクが長い大人の方たちが柔道を習える道場は、少ないようです。塾生様の中には、「初心者が通える柔道場を約3年間ずっと探し続けていました」という方もいらっしゃいます。咲柔館は、そういった方達が安心して柔道を楽しめる道場です。
現在、咲柔館の中高・一般部には、中学生から70代までの方が入塾されています。柔道経験については、約3分の1が経験者、3分の2が未経験者といった割合です。道場のご近所、近隣地域の方から、車や電車で2時間以上かけて通われている方もいらっしゃいます。
※現在、「緊急事態宣言」及び「まん延防止等重点措置」が実施されてる地域の塾生様は、稽古をお休みいただいております。1日も早く皆様と一緒に稽古できる日が来ることを祈っております。
【主な入塾動機】
入塾された動機は、多岐にわたります。
・中学校に柔道部はないが、柔道を続けて、ぜひ初段(黒帯)を取りたい。
・現役選手時代のようなきつい稽古ではなく、自分のペースで柔道を楽しみたい。
・趣味で色々な武道をやっており、柔道も一から習いたい。
・子どもと一緒に柔道を楽しみたい。
・健康増進のため、運動をしたい。
・転倒時の怪我予防のため、受身を身につけたい。
・孫が総合格闘技を始めたので、投技や寝技を教えてあげたい。
・総合格闘技で元柔道選手が活躍している姿を見て、その強さに憧れた。 など
【稽古の流れ】
運動経験が少ない方や柔道経験がない方でも、無理なく柔道を学べる稽古内容です。基本練習を重視し、怪我をしない、させない安全な技術の習得を目指します。稽古内容がきついと感じた時は、無理をせず見学していただいても結構です。ご自身のペースで稽古にご参加下さい。
稽古時間は90分間です(休憩時間を含みます)。
・ウォーミングアップ、補強トレーニング(30分)
・受身練習(10分)
・柔道の基本動作、技の解説(15分)
・打ち込み、投げ込み=反復練習(15分)
・乱取り=実戦形式の練習(10分)
・ストレッチ(5分)
※稽古後、全員で清掃(5分)
中高・一般部では、柔道の稽古を通し、心身の健康向上を目指しています。柔道は全身運動です。運動不足解消やストレス発散に適しています。また、「生涯柔道」の実践者たちが集うことで、世代や地域を越えた交流の輪が広がることも大きな魅力です。
咲柔館は、「柔道はハードルが高い」と感じている方のための道場です。「柔道をやってみたい」「再開したい」「続けたい」という方は、お気軽に見学、体験にお越し下さい。みんなで明るく元気に柔道を楽しみましょう。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nbe758b4c91d3
2021-07-08 11:59:00
咲柔館コラム89 ペルーの柔道キッズとこんにちは!~We are judo friends~
南米のペルー共和国には、日本人の先生が立ち上げた柔道場があります。福岡県ご出身の柔道家、浦田太先生が、2018年2月に開館した「共栄館」さんです。2017年に浦田先生は、柔道場開館への想いを次のように語られています。
私が目指している道場は紀柔館のような、柔道以外にも勉強を教えたり、それ以外にも、人間として大切なことを教えられる「文武一道」型の道場を目指します。道場はリマに建てる予定なんですが、私はリマの子どもたちに日本語を教えたいんです。そのために昨年、日本語教師の資格を取りました。これが道場を建てる目処になりましたね。ほかにも読み書き計算、そろばん教育も取り入れたいと思っています。ペルーの子どもたちは日本への関心が結構あって、親御さんたちも日本語を教えて欲しいっていう人が多いんです。ペルーは発展途上な国のため貧富の差が大きく、マナーやモラルも全体的に高くありません。そこで、柔道と一緒にマナー教育などについても取り組みたいんです。柔道はもともと教育体系ですし、「柔道を習ったら良い子になる」というようなイメージを根付かせたいんです。こういったコンテンツは、ペルーで子育てしている人たちにもきっと需要があると思うんです。
NPO法人judo3・0ホームページ (https://judo3.org/)
「これからペルーに自分の道場を建てます!ー柔道家、浦田太の挑戦ー」(2017年8月8日掲載)より
https://judo3.org/blog/2017/08/08/perujudo1/
私は浦田先生のご活動をYouTube(共栄館チャンネル)で知り、それ以来、ご連絡を取らせていただくようになりました。コロナ禍に負けず、道場を守るために新しい挑戦を続ける浦田先生から、いつも勇気をいただいております。
先日、浦田先生から「共栄館と咲柔館でビデオレター交流をしませんか。」とご提案をいただき、早速1回目の動画をお送りしました。いつも咲柔館のお子さん達には、「日本で生まれた柔道は、世界中に広まっているんだよ。だから、柔道を通じて世界中の人たちと友だちになれるね。」と話しています。今回、このような交流の機会をいただき、とても嬉しいです。まずは、自己紹介(名前・年齢・好きな食べ物)と稽古風景の動画をお送りしました。動画の締めくくりにみんなで言った言葉は「We are judo friends. 」 国は違えども、私たちは同じ道を志す「柔道仲間」です。このビデオレター交流が、お子さん達の視野を世界へと広げるきっかけになってくれることを期待しています。
共栄館の皆さんに「こんにちは!」
YouTube「共栄館チャンネル」
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=GqiZ0gZVd_o&t=448s
いつの日か、浦田先生、共栄館の皆さんと一緒に柔道ができる日を夢見ています。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n95a43a7fd398
2021-07-06 14:20:00
咲柔館コラム88 7月の稽古目標~昇級試験に挑戦~
早いもので、今年も半分が過ぎましたね。7月に入り、咲柔館では扇風機を回しながら稽古をしています。休憩時間中、風に当たっているお子さん達はとても気持ちが良さそうです。エアコンも上手に併用しながら、より快適、安全な環境で今月も稽古を行っていきます。
さて、子どもクラスでは、7月も稽古目標を立てました。
①昇級試験合格に向けた準備をしよう
7月は咲柔館として初の「昇級試験」を行います。対象は、半年以上稽古を続けている小学生です。試験内容は、受身や技だけではありません。柔道創始者・柔道精神に関する口頭試問、柔道衣のたたみ方、礼法など「柔道の心」も重要項目です。お子さん達は色帯に対する憧れが強く、合格に向けて一所懸命練習をしています。昇級試験で大切なことは、お子さん達が成長すること、自信をつけることです。合格に向けてしっかり準備を行い、試験に臨んでほしいと思います。
①受身をしっかり身につけよう
こちらは、入塾間もないお子さん用の目標です。新しく入ったお子さん達も、少しずつ受身が上手くなってきました。中には、1回見本を見せただけで、できてしまうお子さんもおり、とても驚いています。ただ、受身はじっくり体に覚えさせることが大切です。焦らずに、少しずつ受身のレベルアップを目指していきます。受身は自分を守る大切な技術であり、柔道の要です。お子さん達が受身を好きになるようにゲームの要素を取り入れるなどの工夫もしつつ、楽しく練習を重ねていきます。
②生活リズムを整えよう(早寝早起・宿題)
7月の後半から夏休みです。ややもすると、生活リズムが乱れてしまうので、この目標を立てました。「寝る子は育つ」という言葉があるように、お子さんにとって睡眠は重要です。家族に言われなくても就寝時間を守り、家族に頼らなくても自分で起床できる習慣を少しずつ身につけてほしいと思います。
また、長期休暇の宿題の取り組み方について質問した所、「毎日コツコツやる」「前半で終わらせる」というお子さんがほとんどでした。私は、後半に焦って終わらせるタイプだったので、とても感心しています。宿題を計画的に終わらせ、自分で決めた学習や読書などにもぜひ挑戦してほしいです。
〈お知らせ〉
その1・日曜稽古会
7月も「日曜稽古会」を実施します。
①「柔道研究会」(大人クラス) 7月11日(日)
【内容】礼法・立技の研究・寝技の研究・嘉納師範と五輪 など
※詳しくはこちら
↓↓↓
https://shojukan.com/info/3992669
②「友だち交流会」(子どもクラス) 7月18日(日)
【内容】礼法・受身・畳でオリンピック・嘉納師範と五輪 など
※詳しくはこちら
↓↓↓
https://shojukan.com/info/3992693
①・②共に塾生様以外も参加可能ですので、お気軽にお申し込み下さい。
その2・大人クラス午前中開講
7月から大人クラスを「午前中」も開講しています。水曜日と木曜日の10時~11時半です。ご興味がある方はぜひ見学・体験にお越し下さい。
※詳しくはこちら
↓↓↓
https://shojukan.com/info/3988922
もう少し梅雨の季節は続きそうですが、心は明るくからっといきたいと思います。7月も柔道を楽しみましょう。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nba6f4437577d
2021-07-04 11:25:00
咲柔館コラム87 柔道場で幸せを感じる瞬間
1年前、
誰もいない道場で、まだ見ぬ塾生様を想像しながら稽古メニューを考えていました。
1台も車が停まっていない駐車場で、沢山塾生様が来ることを夢見て草むしりをしていました。
今日も子ども達が元気に受身の練習をしています。
畳をたたく音が道場に響き、とても気持ちいいです。
そんな様子を見ていて、ふと1年前を思い出しました。
何もない、誰もいない「0」から始まった道場でした。
今、目の前で子ども達が楽しそうに柔道をしていること、柔道をずっとやりたかった大人の方達が受身の練習をしていること、とても幸せなことです。
子ども達が「咲柔館」の刺繍が入った道衣を着て稽古していること、保護者様が、柔道を、咲柔館を選んでくださったこと、大人の方達が仕事や家事の合間に時間を作り、熱心に通ってくださっていること、色々な方達がエールを送ってくださること、全てに心から感謝しています。
今日は日曜日。
道場はお休みですが、「ありがたいなあ」という気持ちがあふれてきたので、文章を書きました。
これからも初心を忘れずに、一歩ずつ前に進んでいきます。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nd8089b2f662a
2021-07-01 11:48:00
咲柔館コラム86 子どもの「やる気」を待つ「根気」~柔道はチョコではなくスルメ~
「柔道はスルメのようなもの」。これは以前、ある講演会で山口香先生(筑波大学教授・ソウル五輪銅メダリスト)がおっしゃっていた言葉です。「野球やサッカーがケーキやチョコレートだとしたら、柔道はスルメです。柔道は他競技に比べ、すぐに『楽しい』と思えないかもしれません。でも、かみ続けているうちにうま味が出てきて、しかもかむ力も鍛えられる、それが柔道です。」と話されていました。
正座をする、礼をする、まず受身を覚える。柔道は、お子さんにとって最初から「楽しい」と思えない部分も確かにあります。ただ、稽古を続けていくうちにできることが増え、柔道の魅力に気づき、どんどん楽しくなってくるはずです。未就学児のお子さんの場合、おおよその目安として、道場の雰囲気に慣れるのに1ヶ月、進んで稽古を行うようになるまでに3ヶ月です。お子さんによってそれぞれですが、「柔道スイッチ」が入るまでに、時間がかかる場合もあります。そこで大切なのが、我々大人の「根気」です。
大人クラスの塾生様の中には、ご自身の稽古にお子さんを連れて来られる方もいらっしゃいます。何年間も柔道を続けられてきた方ですが、お子さんに柔道を無理強いすることはありません。「今は、私の頑張る姿を見たり、一緒に運動することで、道場に行く = 楽しい!と思ってもらいたいです。」とおっしゃり、稽古の合間に組み合ったりしながら楽しそうに遊ばれています。お子さんの気持ちを大切にされているその姿勢が本当に素晴らしいです。お子さんが柔道を始めるかどうかは別として、柔道、そしてお母さんを「好き」という気持ちはきっと増していくことでしょう。
今、咲柔館に通っている4才から12才の全てのお子さんたちは、自分で「柔道をやりたい!」と言って始めています。「強くなりたい」「楽しい」「かっこいい」など理由はそれぞれ違いますが、みんなに共通していることは、自分の内側から「柔道をやりたい!」という気持ちが湧いてきたということです。お子さんに柔道を始めさせたいと思われている親御さんは、ぜひお子さんの気持ちを大切にしてあげてください。柔道という道を歩むのは、お子さん自身です。自らの意志で柔道に取り組んでこそ、柔道を楽しみ、成長し続けることができます。
咲柔館では、柔道が「好き、楽しい、面白い」と思えるような稽古を行っています。これからも柔道の魅力を1回1回の稽古で伝え、1人でも多くのお子さんに「柔道をやりたい!」と言ってもらえるような道場を目指します。「うちの子は柔道に向いていないかなぁ…」と思われる親御さんも、ぜひ一度道場に遊びに来てみて下さい。意外に「柔道スイッチ」が入るかもしれませんよ。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n21ac67623e0e