おしらせ
2020-11-18 16:19:00
11月22日(日)柔道体験会について
11月22日(日)に「柔道体験会」を行います。1時間の中で柔道の楽しさ、魅力を体験でき、多くのお子さん、親御さんや「柔道をやってみたかった」という大人の方からご好評です。
柔道や咲柔館にご興味がある方は、お気軽にお申し込みください😄
【実施日程と内容】
11月22日(日)
子ども(未就学児・小学生)
10:00~11:00
柔道遊び・柔道の基本動作・受身・技をかけてみよう
古典の素読 など
中高・一般(中学生・高校生・社会人)
13:00~14:00
柔道の基本動作・受身・技をかけてみよう
柔道の心を学ぼう など
【定員】
・子ども 5名
・中高・一般 5名
【その他】
・この体験会は無料です。
・柔道衣は必要ありません。
・新型コロナウイルス感染拡大防止策を徹底した上で実施いたします。
(お申し込みをいただいた方に、詳細をお伝えいたします。)
😄🌸お申し込みはこちら🌸😄
↓↓↓
①HP内「体験・見学予約」
②電話(070-4330-5718)
火~金 9時~18時まで受付
土 9時~15時まで受付
お申し込み締め切りは、11月21日(土)15時まで。
ぜひ、お気軽にご参加ください😄
2020-11-17 14:32:00
咲柔館コラム28 「あなたも『やわらちゃん』になれる!~柔道は女性に向いている~」
先月から今月にかけて、全てのクラス(幼年部、少年部、中高部、一般部)において女性の方から見学、体験のお問い合わせをいただいております。中学、高校の女子柔道部顧問を17年間やっていた私にとって、女子柔道家が増えてくれることはとても嬉しいです。
柔道の創始者である嘉納治五郎師範は、「女子柔道の中に柔道の本質がある」と考えられていました。嘉納師範の直弟子であり、世界で唯一の女性十段であった福田敬子先生は、著書の中でこう述べられています。
大正15(1926)年の11月に、嘉納先生が女子部をおつくりになったのは、女性は護身術を身につけたほうがいい、将来母親となるためにも健康な体力と強い精神力を養ったほうがいい、というお考えがあったように伺っております。それともうひとつは、男性に比べて体力の劣る女性こそ、本来のやわらかな柔道ができるとお考えになっていたようです。
先生が女子の柔道に期待なすったことは、柔道の奥深さや精神性だろうと思います。嘉納先生は、男子の柔道家に、「もし柔道を深く理解しようと思ったら、女子部の方法論を学びたまえ」とおっしゃったことがあるそうです。体格も力も男子より劣っている女子柔道に、嘉納先生は柔道の本来の意味を見いだそうとなさっていたんではないでしょうか。
『つよく やさしく うつくしく 99歳女性十段が世界に広めた、なでしこの心』
(福田 敬子 著/小学館)
「柔道をやってみたい!」という女性は意外に多いです。先日は、2名の女性の方が柔道体験に参加されました(1人は私の母です)。この日の稽古は、通常メニューに全日本柔道チームドクターの紙谷武先生が考案された「やわらちゃん体操」を加えての実施です。「やわらちゃん体操」は柔道の受身、寝技、立技の動きを取り入れた体操で、転倒や骨折を予防し、体と心を元気にしてくれます。
書籍化もされていますので、ぜひご覧になってください。
↓
『誰でもカンタン“転倒・骨折予防”マニュアル やわらちゃん体操』
(細谷 武 著/ベースボールマガジン社)
稽古前は「運動に自信がないです」とおっしゃっていましたが、お二人ともとても楽しそうに柔道体験をされていました。
【柔道体験をされた方々のご感想】
「体だけではなく、頭も沢山使ったので、90分間があっという間に感じました。少し筋肉痛はありますが、体が軽く感じます。これからもお母様と一緒に柔道を続けられそうです。」
「今回で柔道は2回目でしたが、新しい動きもあって楽しかったです。柔道をすると、気持ちが前向きになります。今後は柔道衣を着てやってみたいです。」
柔道は男女関係なく子どもから大人までが楽しめる武道です。ただ、残念ながら大人の女性が柔道を始めたり、再開できる場所はあまり多くありません。女性が気軽に柔道を楽しめる環境を作っていくことも、柔道界の大きな課題でしょう。咲柔館は、その環境作りに少しでも貢献していきたいと思います。女性の皆さんも、どうぞお気軽に見学や体験にお越し下さい。きっとあなたも素敵な女子柔道家になれますよ。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n6841dfd8a4a5
2020-11-16 11:11:00
咲柔館コラム27 「負けねえ!~受身でレジリエンスを高める~」
「負けねえ!」。これは私が中学2、3年時の学級通信の名前です。担任の先生は、2年生1学期の始業式から3年生3学期の卒業式までの2年間、1日も休むことなく学級通信を出し続けてくださいました。
「君たちには『負けねえ』という気持ちを大切にしてほしい。だから、私も自分に負けずに毎日学級通信を書くよ。」先生は約束を守り、毎日毎日私たちへの想いやその日あったことを書き続けてくださったのです。私も教員時代に学級通信を書いていましたが、とても先生の真似はできませんでした。
この「負けねえ」という言葉は、今でも私の支えとなっています。勝つことも大切ですが、人生を長い目で見た時には負けないことの方が大事なのかもしれません。「今、勝つことができなくても、まずは負けないこと。転んだとしても、立ち上がってまた一歩前へ踏み出すこと。そうすれば、きっと次へとつながっていく。」先生は、言葉や文章だけでなく身をもってこのことを教えてくださいました。
私が進路を決定した時も記事にしてくださいました。一生の宝物です。
嘉納治五郎師範は、次のようにおっしゃっています。
終局の目的は勝つことにあってもそこに到達する順序としては、負ける練習もし
また負ける恐れがあっても、進んで攻撃に出て種々の技を試みて、自分の体を鍛練しなければならぬ
(「道場における修行者に告ぐ」『柔道』第7巻第6号(昭和11年)より)
柔道の試合において投げられることは負けにつながります。しかし、稽古中に投げられて受身をとることは負けではありません。
以前、フランス人の若者が日本へ柔道修行に来たテレビ番組を観たことがあります。その若者は、投げられた時にしっかりと受身をとり、投げた相手を見上げながら笑顔で「良い技ですね!」(フランス語)と言っていました。相手の技を認め、自分の糧とするこの姿勢は見習うべきだと思います。稽古であっても、投げられまいと無理な姿勢で受けたり、強引に返すことは私も多々ありました。「投げられることで学ぶことも沢山ある」ということをもっと理解しておくべきだったと反省しています。
「受身をしっかりとろう」。10月に引き続き、11月の目標の中にも「受身」を入れました。言うまでもなく、受身は柔道の基本であり、最も大切な技術です。子どもも大人も塾生様たちは受身の練習を重ね、どんどん上手くなっています。まだ、乱取り(実戦練習)の中で受身をとる段階ではありませんが、これからも少しずつレベルを上げ、より安全な受身を身につけていただきたいです。
投げられて「悔しい」と思うのは良いことだと思います。その想いはきっと次の努力へとつながるでしょう。ただ、「なにくそ!」(嘉納師範)、「負けねえ!」という気持ちを持って、何度でも立ち上がるためには「受身」が必要です。受身は体の技術ですが、同時に心の技術であるのかもしれません。柔道は「レジリエンス」(逆境や困難に対してしなやかに適応し、立ち直る回復力)を高めることができる武道です。「受身をとることも立派な技術」という認識をしっかりと持ち、今後も安心安全で楽しい柔道を心がけていきます。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n11eea9927322
2020-11-11 17:30:00
咲柔館コラム26 「柔道上達の秘訣は、柔道衣をきれいにたたむこと」
どのような職業であっても、一流は「道具」を大切にする。これはスポーツや武道にも共通することです。
「道具は、頭で思ったことが手に伝わって道具が肉体の一部のようになるという事や。わたしらにとって、道具は自分の肉体の先端や。」
西岡 常一(宮大工)
「バットの木は自然が何十年もかけて育てています。僕のバットはこの自然の木から手作りで作られています。 グローブも手作りの製品です。1度バットを投げた時、非常に嫌な気持ちになりました。自然を大切にし、作ってくれた人の気持ちを考えて僕はバットを投げることも叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは当然のことです。」
イチロー
柔道家も例外ではありません。柔道衣や帯に対して、特別な想い入れがある方が多いのではないでしょうか。オリンピアンの中には、打ち込み相手も含め誰にも柔道衣を触れさせない方や、試合前に柔道衣に語りかける方もいらっしゃるそうです。
咲柔館子どもクラスの11月目標は「柔道衣を自分でたたんでみよう」です。最初は慣れなかった子どもも目標に掲げたことで、より上手にたためるようになりました。咲柔館の塾生様たちは、子どもも大人も柔道衣をきれいにたたみます。それは形式的にやっているのではなく、柔道に対する愛情が行動に表れているのだと思います。
「こんまり」こと片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんは、著書の中で次のようにおっしゃっています。
洋服をたたむという行為は、効率よく収納するための、
洋服を折り曲げるだけのたんなる物理的な作業ではけっしてありません。
自分の手で洋服に触ってあげることで、
じつは洋服に愛情やエネルギーを注いでいるのです。
だから、たたむときは、
「いつも私を守ってくれて、ありがとう」という
気持ちを込めて、たたんであげてください。
そうすると、なんとなく洋服も喜んでいるように見えるから
不思議なものです。
『毎日がときめく片づけの魔法』(近藤 麻理恵/サンマーク出版)
「洋服」を「柔道衣」に置き換えて読んでみてください。柔道家の中には、共感できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。柔道衣を大切に扱いうことで、柔道に対する姿勢も変わってきます。柔道上達の秘訣は、柔道衣をきれいにたたむことかもしれません。
参考までに柔道衣の価格にもふれておきましょう。柔道衣の値段は用途(稽古用・学校体育用・試合用など)によって様々です。初心者の方は、五千円から一万円くらいのものを購入していただければ、十分柔道を楽しむことができます。柔道で使う道具は柔道衣と帯のみです。柔道衣はとても丈夫にできていますので、2年間から3年間は使えます。柔道は道具に関するお金があまりかかりません。
柔道家にとって柔道衣は大切な道具です。柔道衣は着るだけで気持ちが引き締まります。皆さんも「マイ柔道衣」を着て、柔道を楽しんでみませんか。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n58866a47b831
2020-11-08 08:48:00
咲柔館コラム25 「はじめての『出前柔道教室』」
「私が関わっている子どもたちにも、柔道をやらせてあげたいです。」
9月中旬に栃木県鹿沼市にあるNPO法人「CCV」の理事長である福田由美さんが咲柔館の視察に来て下さいました。福田さんは、福祉と教育の枠を超え、多様性を生かし認め合う地域づくりを目指してご活動されています。この出会いをきっかけに咲柔館初の「出前柔道教室」が実現しました。
※CCV…Creative Communication Village
※福田さんの詳しいご活動内容は「NPO法人CCV公式ホームページ」をご覧ください。とても素敵な取り組みを多数されていますよ。
NPO法人CCV公式ホームページ→ https://www.ccv-npo.jp/
今回は、CCV様が地域のコミュニティーセンターで行っている学習支援事業の特別版として柔道教室を行いました。通常は各教科の先生方のご指導の下、小学生から高校生までが宿題や受験勉強を行っているそうです。
柔道教室の会場である約30畳の和室に来てくれたのは、6人の子どもたち。「じゅうどうってなあに?」「今日はなにをするの?」みんな柔道のことをあまり知りません。まずは柔道をつくった嘉納治五郎師範の話から始めました。
【当日のプログラム】
(16時30分から18時・90分間)
①柔道ってなに?
②柔道をやってみよう!
・礼法
・走り遊び(ブレーキゲーム、拍手反応)
・体操
・アニマル遊び
・ケンケンボール拾い競争
・受身(ゆりかご・後受身・横受身)
・先生を投げてみよう(大外刈)
・ストレッチ
③古典の素読をやってみよう!
途中からは、宿題を終わらせたお子さんたちも参加し、最後は小学校1年生から高校1年生までの約10名が柔道を楽しみました。最後に行った「古典の素読」では、みんなの声と心が1つになり、とても気持ちよかったです。そこはまるで「現代の寺子屋」といった雰囲気でした。
帰る際に、小学生の兄妹が「またやってね!」と笑顔で言ってくれ、とても嬉しかったです。今後もこの出前柔道教室は継続していきます。柔道精神を分かりやすく伝えると共に、お子さんたちの体力や自信の向上に少しでも貢献したいです。
小学生のサポート役もやってくれた優しい高校生
柔道は教育的、健康的な効果が高い武道です。その価値を道場に来られない方たちにお届けする機会も設けていきます。こども園、小学校、柔道部がない学校、福祉施設など、様々な場所で柔道がお役に立てれば嬉しいです。これからも新しい出会いを楽しみにしています。出前でも熱々の柔道をお届けしますよ!
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nd50d8b37bebd