おしらせ
2020-12-18 10:58:00
咲柔館コラム36 「柔道精神」を学んだ少年~柔道は友だちを助けること~
新しく入塾したお子さんにまず教えることは、「礼法」「柔道精神」「受身」の3つです。先日初めて稽古を行ったお子さんにも「嘉納治五郎師範 遺訓」を通して、柔道精神を教えました。
【嘉納治五郎師範 遺訓】
柔道は心身の力を最も有効に使用する道である
その修行は 攻撃防禦の練習に由って身體精神を鍛錬修養し
斯道の神髄を體得する事である
さうして是に由って己を完成し世を補益するが
柔道修行の究竟の目的である
子どもが柔道精神を理解し、実践することは簡単ではありません。分かりやすく説明したつもりでしたが、「嘉納師範遺訓」はもちろん、「精力善用」「自他共栄」など初めて聞く言葉ばかりで、あまり意味が分からなかったようです。お子さんの表情から「?」マークが沢山見えました。しかし、稽古が始まり「礼法」や「投げた際には引き手を引く」など相手を敬うことの大切さを教えていく中で、ふと何かに気づいた様子を感じていました。そして、稽古後が終わり、帰り際に私の所へ来て笑顔でこう言ったのです。「柔道は、『友だちを助ける』ってことだね」。
彼が柔道を始めようと思ったのは、体験会に参加した時に柔道が「楽しかった」からです。ただ、今回初めて柔道衣を着て、実際に稽古をした中で「人として成長していくこと」や「お互いに助け合うこと」ことの素晴らしさにも少しだけ気づいたようでした。後日お母様から教えていただいたのですが、初めての稽古から帰り、お父様に「柔道教室に通わせてくれてありががとう。がんばる!」と言ったそうです。彼は約1ヶ月間「柔道をやりたい」とご両親にお願いし続けました。この日、柔道家としての一歩目を踏み出した喜びと感謝を素直に表現した彼を微笑ましく思います。
「柔道家が増えることで社会はより良くなる」。私はそう信じています。困っている友だちがいたら近くに行って寄り添える、助けてあげられるような強くて優しい柔道少年少女をこれからも増やしていきたいです。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n9d35230858c5
2020-12-15 10:52:00
咲柔館コラム35 遊びながら成長する~知育玩具で楽しく学ぼう~
子どもクラスの学習タイムは、90分間設けています(稽古前に60分間、稽古後に30分間)。咲柔館のプログラムに慣れてきたお子さんは、学校の宿題、振り返り作文などもスムーズに終えられるようになり、時間の余裕が出てきました。そこで、用意したのが遊びながら学べる知育玩具です。
①知恵の積み木
図形感覚を高める積み木教材「知恵の積み木」。想像力・発想力・集中力も身につけることができます。初めてチャレンジしたお子さんは、なんと6分で完成。これはすごいです。ちなみに私は20分くらいかかりました…。
②どうぶつしょうぎ
3×4の盤面上の動物たちを動かして遊ぶ「どうぶつしょうぎ」。シンプルですが奥が深くて面白いです。将棋のルールを知らないお子さんでも楽しむことができ、先を見通す力、周りを見渡す力を養うことができます。対戦の前後に必ず「お願いします」「ありがとうございました」というルールも素晴らしいです。
③あしかが論語名句選 かるた
日本で最も古い学校とされている栃木県の「史跡 足利学校」で買ってきました。遊びながら『論語』に親しみ、同時に頭の回転が速くなり、反射神経も磨かれます。『論語』に興味を持っているお子さんもいらっしゃるので、このかるたで遊びながら『論語』の名句を覚えてほしいです。
これらの知育玩具で遊んでいるお子さんの表情は、真剣かつ楽しそうです。夢中で遊ぶうちに何かを学んだり、身につけていることが、子どもの成長にとって理想的だと思います。「好き、楽しい、面白い」という気持ちが、学び続ける上で1番大切です。今後も学習、柔道共にお子さん達が笑顔になれるような工夫を続けていきます。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n86923b6b94dd
2020-12-14 09:00:00
12月20日(日)・27日(日)柔道体験会 受付中!
12月20日(日)・27日(日)に「柔道体験会」を行います。1時間の中で柔道の楽しさ、魅力を体験でき、多くのお子さん、親御さんや、「柔道をやってみたかった」という大人の方からご好評です。柔道や咲柔館にご興味がある方は、お気軽にお申し込みください😄
【実施日程と内容】
①12月20日(日) ②12月27日(日)
子ども(未就学児・小学生)
10:00~11:00
柔道遊び・柔道の基本動作・受身・技をかけてみよう
古典の素読 など
中高・一般(中学生・高校生・社会人)
13:00~14:00
柔道の基本動作・受身・技をかけてみよう
柔道の心を学ぼう など
【定員】
・子ども 5名
・中高、一般 5名
【その他】
・この体験会は無料です。
・柔道衣は必要ありません。
・新型コロナウイルス感染拡大防止策を徹底した上で実施いたします。
(お申し込みをいただいた方に、詳細をお伝えいたします。)
😄🌸お申し込みはこちら🌸😄
↓↓↓
①HP内「体験・見学予約」
②電話(070-4330-5718)
火~金 9時~18時まで受付
土 9時~15時まで受付
お申し込みの締め切りは
①12月20日(日)→12月19日(土)15時まで。
②12月27日(日)→12月26日(土)15時まで。
ぜひ、お気軽にご参加ください😄
2020-12-10 13:38:00
咲柔館コラム34 祝!!書道家 氏家真鴻先生 「芸術祭賞」受賞🏆
咲柔館の道場名を揮毫してくださった氏家真鴻先生が、第74回栃木県芸術祭美術展の書道部門において、最高賞の「芸術祭賞」を受賞されました。作品名は「允禧詩(いんきし)」です。本当におめでとうございます!
真鴻先生は教育者としても大変優れた方であり、高校教員としてもご活躍されています。先生は、生徒さんたちのお手本を書かれる時も一切手を抜きません。それは、「良いお手本を見てこそ、字は上達する」という信念を持たれているからです。加えて「良いかどうか見定める目を養うことも重要です」とおっしゃっていました。先生の魂が込もったご指導を受けた生徒さん達は、近年全国規模の書展で入賞、入選をされています。
【氏家真鴻先生 受賞のコメント】
受賞できたのは周りの方々や恵まれた環境があってこそです。今回見えた課題もあり、まだまだ力不足です。常に学ぶ姿勢と貪欲な姿勢を持ち続けたいと思います。
書道家、教育家として素晴らしいご活動をされている真鴻先生に道場名を書いていただいたことを、改めて誇りに思います。咲柔館に来られた際には、ぜひ真鴻先生の「咲柔館」の書を直接ご覧になってください。
写真左が氏家真鴻先生です
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nebba38ee1461
2020-12-09 18:21:00
咲柔館コラム33 柔道で強くなる「家族の絆」~子ども達にかける母の愛~
柔道を始めるきっかけは、人それぞれです。中にはお子さんが柔道をする姿を見て、ご自身も柔道を始められたお父さん、お母さんもいらっしゃいます。咲柔館にも、そんな素敵なお母様が、お子さん達3人と一緒に来て下さいました。お母様は、お子さん達の試合を見て「柔道ってむずかしいのかな。」と思われていたそうです。そこで「自分もやってみよう!」と一念発起されたのが昨年の4月です。
今回は「ご家族で一緒に柔道を楽しみたい」ということで咲柔館に来て下さいました。
稽古で意識的に取り入れたのは「家族の会話」です。「柔道遊び」(柔道の動きを取り入れたゲーム)ではお互いに大きな声で応援し、「打ち込み」(反復練習)や「乱取り」(実戦練習)では、相手の良い点を言葉として伝える時間を設けました。「背負投がうまくなったね」「動きが速かったよ」「がんばって技をかけていたね」。家族で誉め合うのは、少し恥ずかしいかもしれません。でも、家族に認められる、誉められるのってすごく嬉しいはずです。実際にお子さん達は、稽古後の振り返り作文で「楽しかった」という感想だけでなく、「自信が持てた」とも書いていました。柔道を通してお互いの長所を再確認でき、家族の絆が更に深まったようです。
【柔道遊びの1つ「ケンケンボール」】
【お母さんと打ち込み】
【振り返り作文】
「今日成長したと思うこと」を一部抜粋
↓
我が子を想うお母様の愛情は、本人たちに伝わっているはずです。自ら柔道衣を着て子ども達と組む、普段とは違う環境に子ども達を連れていく、そういったお母様の背中を見ている彼らは、これからもきっとたくましく育っていくでしょう。
ちなみに稽古後は、咲柔館の近くでとても美味しいカレーライスを食べ、栃木県こども総合科学館(宇都宮市)に行かれたそうです。お子さん達はこの1日で心も体も頭も一気に成長したのではないでしょうか。そして、このような1日が一生の思い出になるんですよね。充実した時間をご家族で過ごされたようで私も嬉しいです。また次回の稽古でお逢いするのを楽しみにしています。
家族で柔道をするのはとても楽しいです。いつか咲柔館で「親子で楽しむ柔道教室」を開催したいと思います。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n99262beaf8e1