おしらせ
2021-01-09 17:13:00
咲柔館コラム42 2021年のスタートで感じた「人と人とのつながり」
1月5日、初稽古の日に大きなお花が咲柔館に届きました。なんと、約20年ほど会っていない大学時代の友人からの贈り物です。
まず、その友人から元日に年賀状が届きました。
久しぶりの挨拶。私が道場を開館したことを、たまたま「ネットの海」の中で発見したということ。昨年出演したテレビ番組を観てくれたこと。陰ながら応援している、今後もサイト更新をマメにチェックする、というエール。葉書には、大学時代と変わらぬ熱い言葉があふれていました。
そして、年賀状が届いた4日後、開館時間に合わせてお花が届いたのです。この友人の粋な計らいには、感動しました。大学を卒業して以来、お互いに連絡はとっていませんでしたが、またこうしてつながることができ、本当に嬉しいです。このコラムを書き、ホームページを更新し続けてきたお陰で、こんなご褒美があるとは夢にも思いませんでした。
稽古に来たお子さん達は「すごーい!」と驚きながら、きれいな花々を見上げています。このお花のいきさつを子ども達にも話しました。「友だちというのは、時間が経っても、場所が離れても友だちなんだよ」。私にも幼い頃から一緒に柔道をやってきた友人がいます。咲柔館でも、一生付き合えるような友情を沢山育んでいきたいと強く思いました。
現在は、人と人とが直接会ってつながりを感じることが難しい社会状況です。しかし、2021年の始めに友人は教えてくれました。直接会えなくても、ITや葉書やお花を通じて、人と人とが温かい心で通じ合えるということを。
2021年のスタートからすごく元気をもらいました。友人と直接会って、大学時代のこと、お互いの20年間を笑顔で話せる日が来ることを信じ、今年も少しずつ前に進んでいきます。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nd63f841bc202
2021-01-04 18:57:00
咲柔館コラム41 2021年稽古始め~柔道スイッチをゆっくり「ON」~
年末年始は、普段やっているストレッチやトレーニングなどの「ルーティーン」を怠りがちです。コツコツ続けていたからこそ起きなかった怪我もあると思います。
先日、私はソファーから急に立ち上がった時に、腰が一瞬「ピキッ」となりました。お恥ずかしい限りです…。お陰様で今は全然痛くありませんが、ちょっとずつ続けていたストレッチやトレーニングをさぼったことを反省しています(もちろん、ルーティーンは再開しました)。皆さんも長期休み明けの稽古やトレーニングは慎重に始めてください。
咲柔館は明日から稽古開始です。約1週間ぶりの稽古なので、今週は特にじっくり準備運動を行い、しっかり受身をとり、ゆっくり柔道スイッチを「ON」 にしていきます。今年も安全を第一で、楽しく柔道をしていきましょう。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nf916e6fe41fb
2020-12-30 20:10:00
咲柔館コラム40 2020年の振り返り作文を書こう~柔道を始めてこんなに成長しました~
2020年も残すところあと1日。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は読書や掃除をしつつ、今年の活動を振り返って、来年の目標や予定を立てたりしています。
咲柔館子どもクラスでは、稽古後に振り返り作文をしています。今年最後の稽古において、1番長く通ってるお子さんには「今年柔道を始めて成長したこと」というテーマで作文を書いてもらいました。今までの作文を全て読み返しながら書いていた時間は何と30分。すごい集中力です。これも成長の1つだと思います。
お子さんが書いたものを、私が「心・技・体」に分けて、まとめてみました。
【心】
・挨拶が元気にできるようになった。
・「精力善用」「自他共栄」が(体現)できるようになった。
【技】
・受身ができるようになった。
・色々な技ができるようになった。(支釣込足・出足払・大外刈・大内刈など)
【体】
・色々な柔道遊び(動き)ができるようになった。
・姿勢が良くなった。
【他】
・ケーブルテレビに出られた。
柔道を初めてまだ4ヶ月ですが、「心・技・体」それぞれに変化があったと思います。特に「今年のおさらい」としてやった乱取りでは、「礼法」、組んだ時に伝わってくる「体の力」、「かける技」(連絡技もできました)、投げられた時の「受身」など、すごく成長を感じ、ちょっと感動しました。
入塾間もないお子さん、大人クラスの塾生様も、それぞれに変化がありました。咲柔館は、子どもも大人もほとんどの方が白帯なので、「0」から一歩ずつ進歩していくことの面白さを私も実感しています。来年は道場内の昇級試験(子どもクラス)、県内の昇段試験に挑戦する方もいらっしゃいます。きっと来年の今頃には、カラフルな色帯や黒帯を締めた塾生様が増えているでしょう。そんな道場の様子を想像しながら、2021年1月の稽古目標や稽古メニューを考えています。道場は休館中ですが、頭の中は「年中夢求」です。
今年もあと1日。「良い終わり」は「良い始まり」につながります。健康に留意され、充実した年末をお過ごしください。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ncc10c6951fe5
2020-12-28 10:30:00
年末年始の休館日について
いつも文武一道塾 咲柔館ホームページをご覧になってくださり、ありがとうございます。
皆様のお陰で、2020年の稽古は全て無事に終了することができました。怪我が1つもなかったことが、今年1番の成果だったと思っております。
【年末年始の休館日】
12/28(月)~1/4(月)
本年も大変お世話になりました。
来年も宜しくお願いいたします。
2020-12-26 16:48:00
咲柔館コラム39 マイナスをプラスに変える「言葉の力」~最悪状況から救ってくれた仲間の言葉~
私は高校2年生の時、生まれて初めて「夢」が叶いました。ただ、夢が叶ったその日のスタートは「最悪」で、夢が叶う直前にも「最悪」の状況に陥りました。
全国高校選手権の栃木県予選(団体戦)の朝、私は試合会場を目前にして車に轢かれたのです。自転車で停まっていたら、急に車がぶつかってきたので、一瞬何が起きたか分かりませんでした。自転車の前輪が車に巻き込まれ、私は道路に倒れました。幸いにも大きな怪我はなく、何とか開会式には間に合ったのですが、メンタル的には最悪です。
「何て縁起が悪いんだ…」落ち込む私の所に、後輩が笑顔で近寄ってきました。そして、こう言ったのです。「先輩、ラッキーじゃないですか!」私は、何て不謹慎な後輩なんだと思いました。しかし、後輩は続けてこう言いました。「これ以上最悪なことは起きないですよ。今日は絶対優勝しますね!」この言葉のお陰で、心が一気に明るくなったのを覚えています。
チームは順調に勝ち進み、準決勝に駒を進めました。私は副将(4番目)として出場し、相手の大将(5番目・最後の選手)と対戦することになりました。抜き勝負(勝ち残り戦)の団体戦なので、私が引き分ければそこでチームは勝ちです。私は決勝戦に体力を温存するためにも、引き分けを狙いました。しかし、消極的な気持ちで試合をすると良いことがありません。私は試合終盤に相手の内股できれいに宙を舞ったのでした。「一本、それまで」。私は呆然としました。その後、自分のチームの大将が勝ってくれたので、決勝戦に進むことができましたが、心の状態は最悪です。そんな私を心配し、先輩が声を掛けてくれました。「落ち込んでいる時じゃないぞ。準決勝で一本を取られてチームに迷惑をかけたと思うなら、決勝戦で一本をとってチームに貢献すればいいじゃないか。」この言葉で私の闘志に再び火がつきました。そして、決勝戦では一本をとり、チームは悲願の優勝をすることができたのです。
車に轢かれた時、準決勝で一本負けをした時、落ち込む私を救ってくれたのは仲間たちの言葉でした。あの時、後輩や先輩がタイミング良く、最高の言葉をかけてくれたことで、私は夢を叶えることができたのです。2人には心から感謝しています。
言葉にはマイナスをプラスに変えられるすごい力があります。たった一言が人生を救ってくれることさえあります。試験に落ちてしまった、試合で負けてしまった、怪我をしてしまった。起きた事実は変わりません。しかし、マイナスの状況をプラスに捉え直すことはできます。
自分に対しても、周りの人に対しても、プラスの言葉を自然に使える人は本当に素敵です。私も高校生時代の仲間たちのように、言葉でマイナスをプラスに変えられるような人になりたいと思います。
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n5157115ba9e7