おしらせ
2023-08-03 14:56:00
📝コラム「国際生涯柔道セミナーで学んだこと~より多くの方が柔道を楽しむ方法~」
咲柔館コラム238
国際生涯柔道セミナーで学んだこと~より多くの方が柔道を楽しむ方法~
7月27日(日)、埼玉県立武道館で開催された「国際生涯柔道セミナー」に参加しました。このセミナーは、子どもから高齢者の方まで、生涯にわたって柔道を楽しむ方法を勉強・体験するためのものです。午前中は講演、午後は柔道衣に着替えてワークショップを行い、国内外の約100名の柔道家の皆さんと共に「生涯柔道」について深く学びました。
セミナー受講後、私が強く感じたのは、「今までの常識を一度見直そう」ということです。その「常識」とは主に2つあります。
1つ目は、「技の教え方」についてです。ドイツのWolfgang DAX‐ROMSWINKEL先生、Ulla LOOSEN先生、マーヤ・ソリドーワル先生が、子どもを対象とした固め技の指導方法を実践してくださいました。
日本では「まず技の形を丁寧に教え、その後に乱取りで試す」という順番で指導することが多いと思います。今回学んだ方法は、その逆です。「まず乱取りをやってみて、その後に技の形を皆で考える」というものでした。もちろん、乱取りは、安全面に配慮した特別ルールを設定したゲームのようなものを行います。その乱取りをやった後に、子どもたちに「どうやれば上手く逃げられる(抑えられる)かな?」と質問し、色々な意見を引き出しながら、合理的な技の形を発見するというものです。
このような方法で技を学べば、「自分で考える習慣」が身につきますし、初心者でも初期段階から柔道の面白さをゲーム感覚で味わうことができます。もちろん、指導者が技をしっかり教え込むことも大切なのですが、同時に「技を探究する」という知的活動を子ども主体で行うことの必要性も強く感じました。このように幼い頃から「技を考える面白さ」を知ることが、生涯にわたって柔道を楽しむ姿勢につながるのだと思います。
2つ目は、「柔道ができる年齢」についてです。森脇保彦先生(国士舘大学 名誉教授)が「柔道けんこう体操」を実践してくださいました。
この体操は、高齢者の転倒を予防し、健康寿命を伸ばすことを目的に作られたものです。相手を投げることはせずに、ゆっくりとした動きで柔道の基本動作を行います。安定した姿勢を維持しながら、色々な技の動きをする、相手と組み合って動くこの体操ならば、高齢者の方でも安心して柔道の動きを楽しめると思いました。
印象的だったのは、実演をしてくださった森脇先生の姿勢の美しさと動きの柔らかさです。時折、ユーモアを交えながら楽しく実演される森脇先生のお姿を拝見し、「柔道は心身の軸を作ると共に、心身を柔らかくする武道だ」と感じました。
「高齢者が柔道をできるはずがない」と多くの方が思われているかもしれません。しかし、高齢者の方が、この柔道の原理を利用した体操を実践されていれば、「私は柔道をやっているよ」と胸を張って言えると思います。
YouYubeに「柔道けんこう体操」の動画がありますので、皆さんもぜひやってみてください。高齢者の方でなくても、柔道の基本を学ぶことができる素晴らしい体操です。
⇩
https://www.youtube.com/watch?v=EOYLyz47140
柔道は、子どもや若い人だけのものではありません。生涯にわたって柔道をされている方は国内外に沢山いらっしゃり、咲柔館の中高生・大人クラスには、40代から70代の方々も稽古をされています。今回のセミナーは、ご紹介した内容以外にも、子どもから高齢者の方まで、様々な世代の方が柔道を楽しむためのヒントが沢山詰まっていました。今回学んだことを活かし、これからも生涯柔道を追究・実践し続け、より多くの方が柔道に親しめる環境作りを行っていきたいと思います。
素晴らしいセミナーを開催してくださった川原久乃先生を始めとする埼玉県立武道館の皆さま、講師の先生方、NPO法人Judo3.0の皆さまに心より感謝申し上げます。参加された国内外の柔道家の皆さまと柔道遊びをしたり、お話しできたこともすごく良い経験になりました。皆さま、本当にありがとうございました。
※セミナーの全内容は、NPO法人Judo3.0代表の酒井重義様が、とても分かりやすくまとめてくださっています。ぜひそちらをご覧ください。
(「教えないでください」-国際生涯柔道セミナーに参加して- NPO法人judo3.0ホームページより)
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https://judo3.org/blog/2023/07/25/lifelong20230723/
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nb18d3adb1a4d
2023-07-19 11:30:00
夏休み子ども学習講座「寺子屋」のお知らせ 7/27(木)・8/3(木)開催
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https://note.com/shojukan/n/n42d8bf048d95
夏休みに素読を体験できる学習講座「寺子屋」(主催:NPO法人おやこ劇場)に講師としてお招きいただきました。素読以外に「そろばん」「木工」「書道」などの時間もあります。夏休みに学校とは違った学びを体験させてみたい!という方は、ぜひご参加ください。小学生が対象ですが、年長さんくらいならOKとのこと。栃木県外からもご参加も大歓迎です。
⇩
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiA-0LeGZDkOt0FKTN0wxIKD-gptPkdjMpK-YTMZhElN7W8w/viewform
7/27(木)・8/3(木)にお子さん達と元気に素読するのを楽しみにしています。
2023-07-18 14:50:00
🌻8月の稽古予定🌻
いつも咲柔館ホームページをご覧になってくださりありがとうございます!
8月の稽古予定を掲載いたします。
より画像が鮮明な「PDFファイル」版はこちらです。
↓
カレンダー 2023年8月.pdf (0.23MB)
【お知らせ】
①夏期休館日
8/13(日)~16(水)は夏期休館日となっております。
該当する曜日に通われているお子様に関しましては、お手数をおかけしますが振替をご利用ください。
②子どもクラス&中高生・大人クラス 合同稽古
8/11(金・祝)に両クラス合同稽古を実施いたします。柔道を通じ、世代を越えた交流を楽しみましょう!ぜひ、ご参加ください。
【時間】
10時~12時45分
※子どもクラスは11時30分まで
【場所】
栃木市総合体育館 柔道場
※栃木市総合運動公園HP
⇩
https://tochigi-park.com/
【集合時間・場所】
9時40分・栃木市総合体育館内 受付付近
【参加お申し込み方法】
子どもクラス
→振替制度をご利用し、8月7日(月)までにメール・お電話にてお申し込みください。
中高生・大人クラス
→8月10日(木)までにメール・お電話にてお申し込みください。
※この日も入塾をご検討されている方の「見学」は受け付けております。下記よりお申し込みください。
⇩
https://shojukan.com/contact
咲柔館は、お子さんから大人の方まで、初心者の方やブランクがある方でも柔道を楽しめる道場です。柔道にご興味がある方は、お気軽にお越しください。
見学・体験のお申し込みはこちらからお願いします。
↓
https://shojukan.com/contact
それでは、8月もよろしくお願いいたします。
2023-07-12 10:55:00
📝コラム「乱取りの中にも自他共栄の心を~全力でも8割、思いやり2割~」(両クラス)
咲柔館コラム237
乱取りの中にも自他共栄の心を~全力でも8割、思いやり2割~
反復練習で磨いてきた技をお互いが自由にかけ合う「乱取り」。立技、寝技ともに乱取りが好きな塾生様は、子どもクラス、中高生・大人クラス共に多く、最近は少しずつ本数を増やしています。乱取り中の攻防はとても面白く、日常生活の中にはない興奮を味わうことができます。
ただ、乱取りをする上で最も大切なのが「安全性」です。咲柔館では、「怪我をしない、怪我をさせない柔道」を常に心がけ、勝敗に拘泥しすぎずに、「お互いが笑顔で終えられる乱取り」の実践を目標にしています。“安全第一 おもしろ第二”(糸井重里)です。
乱取りで大切にしていることは2つです。
1つ目は、潔く受身をとること。稽古中の受身は負けではありません。再び立ち上がるための立派な技術の1つです。「きれいな受身はかっこいい」。この価値観をしっかりと浸透させていきたいと思います。
2つ目は、安全に相手を投げること。強引な力まかせの技ではなく、理にかなった技で投げる。投げた後は相手の袖を引く。こうした技術をしっかりと身につけ、意識せずとも実践できるようにしなくてはいけません。
これら2つのことは、反復練習を何度も繰り返し、体に染みこませることが大切です。ただ、いざ乱取りが始まると夢中になってしまい、ついつい我を忘れてしまうことも…。そこで乱取り前にお伝えしている合葉が「全力でも8割・思いやり2割」です。
真剣勝負の中にも「自他共栄」の心を持てるのが、真の柔道家です。相手がいてこそ自分を高めることができます。心と体に相手を思いやる余裕を持ち、力まずに、肩の力を抜いて乱取りを行うことが大切です。余計な力を抜くことは、より良い技や受身にもつながります。
柔道で相手を投げたり、抑えたりすることが暴力になってはいけません。稽古の前後にしっかりと礼をし、お互いに敬意を持って乱取りを行ってこそ、共に高め合う柔道であり得るのです。相手を大切にする気持ちで乱取りをすれば、自ずと稽古をする度に信頼や友情が深まっていきます。柔道をすることで、仲が良くなる。そんな柔道をこれからも追究、実践し続けたいと思います。
〈お知らせ〉
「安全で楽しい乱取りの実践」を目標とした「子どもクラス&中高生・大人クラス合同稽古」を7月29日(土)に行います(@栃木市総合体育館)。5月に引き続き、葵陽塾(きようじゅく)様(宇都宮市)もご参加される予定です。前回は、5歳から70代の方まで約30名で楽しく稽古をすることができました。「生涯柔道」や「文武一道塾 咲柔館」にご興味がある方のご見学等も受け付けております。
詳しくはこちらをご覧ください。
⇩
https://shojukan.com/info/5220572
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n9a411ab45dc2
2023-07-11 11:45:00
昇級・昇段への道しるべ(中高生・大人クラス)
10月1日(日)に行われます「昇級・昇段審査会」(@県南体育館/小山市)に向けて「昇級・昇段への道しるべ」を作成いたしました。昇級・昇段審査会に至るまでの過程と費用などを記載してあります。昇級・昇段にご関心がある方はご確認ください。
⇩
昇級・昇段への道しるべ(日程・費用).pdf (0.12MB)
※以下、PDFファイルと同内容です
昇級・昇段への道しるべ
10月1日(日)審査会用
【昇級・昇段審査会 内容】
・2級
礼法、受身
・1級
試合(3分×4試合程度)、形(3種類)
・初段
試合(3分×4試合程度)、形(9種類)
【文武一道塾 咲柔館 審査会許可の目安】
①週1回程度の稽古を概ね1年半以上継続している。
②咲柔館の「審査会許可試験」に合格している。
〈審査許可試験〉
①礼法
②受身
③打ち込み・投げ込み
④形
⑤乱取り(3分×5本程度)
⑥柔道に関するレポート(800字程度)
※級・段ごとに内容は異なります。
【昇級・昇段審査会までの流れ】
①参加意志をお伝えください(稽古時・メール・電話) 7月22日(土)まで
↓
②咲柔館の「審査会許可試験」を受けてください。
実技
8月5日(土)・12日(土)のどちらかの稽古内
※両日共にご参加できない場合は別日程をご提案します。
レポート
8月26日(土)までにご提出(メールにて)
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③合格された方は、「全日本柔道連盟への登録」と「試合用の柔道衣の購入」をしていただいます。
〈全日本柔連連盟登録料〉
社会人:4,200円
大学生:3,900円
高校生:3,600円
中学生:3,400円
※現金にてお支払いください。
〈試合用の柔道衣〉
15,000円程度(刺繍・ゼッケン込み)
※注文後、柔道衣業者へお振り込みください。
↓
④週2回以上を目標に稽古を継続してください。
↓
⑤10月1日(日)の試験に臨みましょう。
〈審査料〉
・2級… 2,000円
・1級… 2,500円
・初段…25,500円
昇級・昇段の目的は、審査会への準備、当日の試験を通した心技体の成長です。昇級・昇段をすると帯の色が変わります。ただ、最も大切なのは目に見えない部分の変化です。審査会に参加される方には、しっかりとサポートをいたしますので、己を一歩ずつ成長させ、各級・段にふさわしい実力をつけましょう。
※昇級・昇段を目指さなくても(白帯のままでも)稽古をすることの価値は変わりません。審査会への参加に関しましては、ご自身のお気持ち・体力やご家庭や学業・お仕事のご都合等を考慮してお決めください。もし、参加するかどうか迷っているなど、ご相談がございましたらお気軽にお声かけください。