おしらせ

2022-05-08 08:15:00

再掲載コラム「柔道に向いている子ども」(子どもクラス)

 「うちの子は柔道をできるでしょうか…。」
 見学や体験のお問い合わせの際に、保護者様よりこのようなご質問をいただくことが多いです。確かに、他のスポーツに比べ、柔道を始めるのは少しハードルが高いイメージがありますよね。
 そこで、過去のコラム「柔道に向いている子ども」を再掲載いたします。これを読んでくださった保護者様が、「うちの子に柔道は向いているかも。」と思ってくださったら嬉しいです。


 



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柔道に向いている子ども

 

 

 

 

 「ねえ、君はしゃべれないの?」

 幼稚園児の時、同じ道場に通っていた子どもにこう言われたことがあります。私はとても内気で、家族以外とはほとんど話すことができない子どもだったのです。更に、運動も大の苦手でした。体育の時間が苦痛だったのを覚えています。ちなみに、逆上がりができるようになったのは、大学3年生の時です…。

 

 

 

 

 「柔道に向いている子ども」と聞いて、どのようなお子さんを想像しますか。体が大きい、運動が得意、気が強い子どもをイメージされる方が多いかもしれません。しかし、柔道の創始者である嘉納治五郎師範は体が小さく、しかも「いじめられっ子」でした。そこから「なにくそ!」という精神で立ち上がり続け、世界中に柔道を広められたのです。私は、体が小さい、運動が苦手、気が弱い子どもにも柔道は向いていると思います。

 

 

 

 

 柔道の大会は体重別階級制で行われ、同じ位の体重の選手同士が試合をします。体重無差別の大会もありますが、「柔よく剛を制す」という言葉があるように、小さい人でも大きな人に勝てるのが柔道の魅力です。柔道には立技と寝技を合わせ約100種の技があります。色々な技の中から、自分の体型や体の使い方に合わせて技術を選べるのも柔道の面白さです。(もちろん、大会に出ること、勝つことが柔道の全てではありません。)

 

 

 

 

 また、柔道を続けると体だけではなく、少しずつ心にも変化が生まれます。ある幼児のエピソードをご紹介しましょう。

 

 A君は、幼稚園の友だちから悪ふざけで叩かれることがありました。その度にA君は怒ったり、時にはやり返そうとしていました。ところが、柔道を始めて数ヶ月後、再び友だちが彼を叩こうとしましたが、感情を荒げることなく、その手を制するだけになったそうです。その様子をたまたま見ていたお母さんは不思議に思い、「何で今日は怒らなかったの?」と聞きました。そうすると彼は、「僕は柔道を始めて、すごい力を手に入れたんだ。だから相手を攻撃しないんだよ。」と答えたそうです。

 

 かっこよすぎます。まるで少年漫画の主人公が、不思議な力に覚醒した時のようです。A君は柔道を始めた当初、稽古中にふざけたり、お腹が空くと泣いてしまうようなお子さんでした。それが、3ヶ月後には見違えるほど礼儀正しくなり、小学生にも負けない位、自信に満ちた態度で稽古に臨むようになったのです。

 

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トップの写真(小学1年生)から10年後の私(高校3年生)です。
家族、先生方、仲間たちに支えられ「全国大会出場」という夢を叶えることができました。

 

 



 柔道には人を変える力があります。私も柔道に自分を変えてもらった1人です。もちろん一朝一夕に変われるわけではありません。稽古だけではなく、礼をする、道衣をたたむ、掃除をする、稽古の振り返りをノートに書く、といった柔道場での習慣を積み重ねていくことで、自然と心身共に成長していきます。

 何かを始める前に「向いてない」と決めつけてしまい、成長の機会を失うのはもったいないです。向いているかどうかは、やってみないと、続けてみないと分かりません。柔道は「体育」「知育」「徳育」として優れた教育効果があります。お子さんに柔道をやらせてみたい方は、ぜひお気軽に柔道場に遊びに来て下さい。

 

(2020年8月21日投稿)




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ne1c865f52ac0


 

2022-05-04 17:53:00

コラム「柔道の『入口』を広げよう」(子どもクラス)

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柔道の「入口」を広げよう

 

 

 

 

 昨日(5月3日)は、子どもクラスイベント「友だち交流会」を開催しました。参加対象は、咲柔館の塾生と柔道をやったことがないお子さんたちです。このイベントでは、柔道の魅力を伝えると共に、道場という場所を好きになってもらうことを大切にしています。実施した内容は以下の通りです。

 

 

【実施内容】

・柔道のかっこいい「礼」をやってみよう

・大きな声で「返事」をしてみよう

・気配ストップゲーム

・オニごっこ(バナナオニ)

・チューブよけゲーム

・「受身」で身を守ろう

・「大外刈」で相手を守りながら投げてみよう

・カルタ取り

・「強さ」とは何か考えよう(勝つと克つ)

 

 

 わーわー、きゃーきゃー楽しむ部分と、無言で真剣にやる部分をだいたい半分ずつ。お子さんたちは、それぞれのメニューに応じて気持ちの切り替えしっかりとしていました。これは、柔道場という「場の力」のお陰かもしれません。体だけではなく、頭もいっぱい使った2時間。昨日はぐっすり眠れたことでしょう。

 

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 多くのお子さんたちに柔道の素晴らしさ、面白さを実感してもらいたい。私はそう考えています。しかし、柔道は多くの方たちにとって身近なものではないのかもしれません。昨年12月に全日本柔道連盟のブランディング戦略推進特別委員会が、社会における柔道のイメージを把握するため、オンラインアンケートを実施しました。その中で、柔道に対して「親しみやすい」と回答された方は、全体の2.7%。多くの方が、柔道の入口は狭く、一部の人だけがやるもの、観るものというイメージを持たれているようです。とほほ…。


ブランディング戦略推進特別委員会「柔道のこれからを考える!」
アンケート結果

https://www.judo.or.jp/news/9089/

 

 

 

 

 柔道場は楽しいところ。まずは、お子さんたち、保護者の皆さんにそのようなイメージを持ってもらいたいです。そのためにも、道場で遊ぶ、学ぶイベントをこれからも続けていきます。柔道場で笑顔になってほしい。柔道家を増やして社会をよりよくしたい。それが私の願いです。

 柔道の入口を広げる活動を熱心に続けられている先生は、日本中に沢山いらっしゃいます。みんなで力を合わせれば、きっと大きな変化を生むでしょう。私も、少しずつ柔道の入口を広げていきたいと思います。柔道にご興味がある方は、お気軽に道場に遊びに来てください。

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n8ad29906f90f


 

2022-04-29 20:11:00

コラム「全日本選手権予選の負けから学んだこと」(綾川の思い出話)

咲柔館コラム158
全日本選手権予選の負けから学んだこと

 



 久しぶりに日本武道館で行われた全日本柔道選手権大会。素晴らしい一本、熱い戦いを沢山観て、心が熱くなりました。実は私が20代だった頃、この大会の予選に3回だけ出たことがあります。その内、1回だけ関東予戦まで進んだのですが、この時の敗戦で学んだことは今でも大きな財産になっています。

 

 

 

 

 1回戦は何とか勝ったものの、2回戦の相手は、講道館杯の優勝経験もある選手(仮にT選手とします)。試合開始1分後、私は技を掛け損じてうつ伏せになりました。すると、T選手はすかさず、得意の寝技に移行。私は一瞬で仰向けに返され、崩上四方固で一本負けをしました。試合後、ビデオで確認したのですが、どう返されたのか自分でも全く分かりません。そこで、図々しくも、試合後に直接T選手にお願いし、返し方を教わりました(もちろん面識はありましたよ)。

 後に「〇〇返し」と呼ばれるようになったこの返し方。まだその当時は「企業秘密」のようなものだったのかもしれません。そんな技を、快く教えてくださったT選手には本当に感謝しています。

 

 

 

 

 当時、高校の教員だった私は、この技を「自分で使いたい」というよりも、「生徒たちに教えたい」という思いが強かったのだと思います。試合の翌日には、この返し方を生徒たちに教えました。そして、数年後、1人の選手が、この技を全国大会の大舞台で決めてくれたのです。あの時の感動は今でも覚えています。「あの試合に出てよかった。思いきって質問してよかった。」心からそう思いました。もちろん、T選手にはすぐにお礼の連絡をしましたよ。 

 

 

 

 

 全く手の届かなかった全日本選手権。でも、挑戦したお陰で得られたものも沢山あります。転んでもただでは起きない。そんな気持ちを持っていれば、結果はどうであれ全てが成長につながるのではないでしょうか。今日、全日本選手権を観ながら、20代のあの頃を思い出しました。

 全日本選手権に出場された選手の皆様、大会の運営に関わった関係者の皆様、今年も素晴らしい大会をありがとうございました。やっぱり全日本選手権は面白い。

 

 

 

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ndbb20be2c069

 

2022-04-27 12:27:00

コラム「柔道部がない中学生・高校生のための道場」(中高・大人クラス)

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咲柔館コラム157
柔道部がない中学生・高校生のための道場

 

 

 

 

 私が通っていた中学校に柔道部はありませんでした。そのため部活動は科学部に所属し、柔道は町道場に週3回通っていました。咲柔館にも、私と同じように柔道部がない中学生たちが通っています。稽古の頻度は、週に1回から3回程度。中学校の部活動や他の習い事とうまくバランスをとりながら、稽古に励んでいます。

 

 

 

 

 咲柔館の中学生たちが柔道をやる目的は多種多様です。「大河ドラマ『いだてん』で嘉納治五郎に興味を持ったので、柔道の精神や文化を学びたい」「柔道で心と体を鍛え、自分だけでなく周りの人も守れる強い人になりたい」「柔道場に通うことで、定期的に運動をする習慣を作りたい」など、それぞれ明確な目的を持って柔道を始めています。

 中学生たちにとって、柔道は余暇の善用の1つであり、学生生活の中心ではありません。ただ、皆さんの柔道に対する姿勢は真剣そのものです。大人の方たちと一緒に受身や技の稽古で汗を流し、柔道の歴史や文化も一所懸命学んでいます。

 4月に入り、「昇級、昇段審査に挑戦してみたいです」という中学生も出てきました。やはり、黒帯に対する憧れを持つ中学生は多く、今後の大きなモチベーションになりそうです。しっかりと稽古を積み、自信をつけさせた上で受験に臨ませたいと思います。

 

 

 

 

 今後は、「部活動の地域移行」の流れもあり、中学生、高校生が柔道をやる受け皿が地域に必要となってきます。また、近い将来には、地域クラブから中高生の大会に出場できるようになるかもしれません。学生がスポーツをする環境は、ここ数年で少しずつ変わっていくでしょう。まだまだ不確かな面も多いですが、この流れに対応するための準備をしっかりしておきたいと思います。

 中高生時代に柔道をすることで得られるものは、体力面に限りません。自分の身を守る「受身」、人と接する際の「礼儀正しさ」、物事に向き合う時の「粘り強さ」など一生の財産になるものばかりです。ぜひ、柔道部がない中高生の皆さんにも、週に1回、月に数回でも良いので柔道に親しんでほしいと思います。きっと学校生活、そしてこれからの人生がより豊かになりますよ。柔道に興味がある、柔道をやってみたい、という方はお気軽に道場にお越しください。一緒に柔道を楽しみましょう。

 

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「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n8eb97a5dde9f

 

2022-04-25 12:34:00

コラム「優しさのつながり」(子どもクラス)

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咲柔館コラム156
優しさのつながり

 

 

 

 

 未就学児や柔道を始めたばかりのお子さんの帯はよくほどけます。そして、ほどけたことに気づかないことが多いです。そんな時は、お姉さん、お兄さんたちが、優しく声をかけながら帯を締めてくれます。

 

 

 

 

 帯を「締めてもらう」から「締めてあげる」へ。これはとても大きな成長です。人の心を想像する力、人の帯を締められる器用さ、年少のお子さんとのコミュニケーション力、これらがなければ帯を締めてあげることはできません。こういった優しい行動は帯だけにとどまらず、受身や技を教えてあげる、体操の号令をゆっくりにしてあげるなど、その範囲を少しずつ広げていきます。してあげる方も、してもらう方もみんな笑顔です。

 

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 今は帯を締めてもらっているお子さんたちも、いつかは逆の立場になる日が来るでしょう。そんな優しさのつながりをこれからもずっと大切にしていきたいです。




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「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n4c6026347bfb



 

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