おしらせ

2021-09-14 12:30:00

咲柔館コラム99 色帯の「自信」と「責任」 【子どもクラス】

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 色帯を締めると、印象が変わるものです。7月の昇級試験に受かったお子さんに、やっと色帯を渡すことができました(写真のお子さんは8級です)。帯を注文してから約1ヶ月かかりましたが、それもそのはず。色帯は、国内で受注生産をしているそうです。まだ完成していない色帯もありますので、順次渡していきたいと思います。

 

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 今回の昇級試験を経て、お子さんたちは、大いに成長しました。昇級条件として定めた約20項目(柔道精神・礼法・受身・基本動作・技など)全てに〇をもらうために、本当によく稽古したと思います。今できること、できないことが明確になり、苦手だと思っていたことにも、前向きに挑戦できるようになりました。残念ながら、今回合格に至らなかったお子さんも、昇級試験をきっかけにできるようになったことが沢山あります。そして、できなかった項目について、今も根気強く練習を続けています。

 試験、試合というものは、結果を重視しがちですが、そこに向けた準備の中での変化、実際に実力を試した時の気づきこそが、子どもの成長に有益なのだと再実感できました。改めて、昇級試験に臨んだ全てのお子さんたちを誉めたいです。本当によく頑張りました!

 

 

 


 帯の色は元には戻りません。だからこそ、昇級した帯の色にふさわしい行動が求められます。このことは、色帯を渡す時に、しっかりと伝えました。自信と責任をしっかりと持ち、今まで以上に、つよく、やさしく、かっこいい柔道家を目指してほしいと思います。昇級おめでとう!

 

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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/ncffc4a754a22


 

2021-09-08 13:00:00

咲柔館コラム98 9月の目標~今できるベストをつくす~

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 涼しい日が続き、過ごしやすい季節になってきました。美味しい桃やぶどうや栗を食べる機会も増え、いよいよ秋の到来といった感じです。「食欲の秋」「読書の秋」、そして「スポーツの秋」です。まだまだ生活の中で制限は多いですが、できる範囲の中で秋を楽しみましょう。9月も安全第一で稽古を行っていきます。

 

 

 

 

 9月の稽古目標は2つです。

 

①色々な受身を身につけよう


 8月の末から現在にかけて、お互いに距離をとった「組み合わない稽古」を実施しております。特に集中して行っているのが受身の稽古です。お子さんから大人の方まで、受身がとても上手になってきました。ただ、受身はとっさにとれるようになることが重要です。その域に達するまで、何度も練習を重ね、体に覚えさせなくてはいけません。

 この期間に、基本動作の反復練習やトレーニングをしっかり行い、基本技術、基礎体力を向上させましょう。

 

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②相手の目を見て話を聴こう


 咲柔館では、「傾聴」を大切にしています。最近では、お子さんたちに「人の話はどこで聴くの?」と質問すると、「耳と目!」と答えるようになりました。会話において、話す力はもちろん大切ですが、それと同じ位に聴く力も重要です。現代は、スマホやパソコンなどを介してコミュニケーションをとることが多くなっています。このような時代だからこそ、相手の目を見て話を聴く習慣、相手の心を感じる力が必要です。

 お互いの距離を取らざるを得ない状況が続いていますが、心と心はしっかりと繫がっていたいと思います。

 

 

 

 

 制限が多い生活が続いていますが、まずは「健康第一」で過ごしていきましょう。散歩やストレッチなど軽い運動をしたり、本を読むなど気分転換をうまくしながら、心と体の健康を保ってください。今はできることが限られていますが、その中で工夫をしながら行ったことは、必ず次へと繫がるはずです。

 「晴れの日は枝が伸びる。雨の日には根が伸びる」。お互いがんばりましょう。

 

 

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/nb0dd02dee697

 

2021-09-01 10:38:00

咲柔館コラム97 柔道衣はともだち 【幼児×柔道】

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 写真のお子さんは、稽古が終わった後、リュックサックの中の柔道衣に何か話しかけています。耳をすましてよく聴いてみると…、

 

 「おやすみなさい。」

 

 と優しく語りかけていました。

 

 

 

 こちらのお子さんは、柔道を始めてから今日でちょうど3ヶ月です。

 

 大きな声であいさつができるようになった。

 礼ができるようになった。

 正座ができるようになった。

 前転ができるようになった。

 後受身ができるようになった。

 大外刈ができるようになった。

 古典の素読で5ページ読めるようになった。

 

 この3ヶ月で、色々なことができるようになりました。一歩ずつ、ちょっとずつ、成長しています。


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 最初は、お母さんに連れられて何となく道場に来ていたのかもしれません。でも、今では道場に着くと、すぐにリュックサックから柔道衣を出し、楽しそうに着替えています。

 

 柔道衣はともだち。そう思っているからこそ、一緒にがんばった柔道衣に「おやすみ」と言ったのでしょう。柔道衣に話しかけているお子さんを見て、とても心があたたかくなりました。

 お子さんたちの「柔道が、好き、楽しい、面白い」という気持ちをこれからも大切にします。


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※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n064bd407c069



2021-08-27 17:54:00

9月カレンダー(稽古予定)

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いつも咲柔館ホームページをご覧になって下さりありがとうございます。
9月カレンダーを掲載いたします。

 

より画像が鮮明な「PDFファイル」版はこちら

pdf カレンダー 2021年9月 .pdf (0.21MB)

 

 

9月は稽古日程が変則的ですのでご注意下さい。
それでは、9月も宜しくお願いいたします。

 

 

 

2021-08-27 11:12:00

咲柔館コラム96 やさしさを配れるつよさ

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 「先生が紹介してくれた『かがみの孤城』を読みました。あの小説は一気に読んでしまいますね。」

 「道場にある嘉納先生の漫画を買ったよ。すごく面白かった。」

 文武一道塾 咲柔館では、小学生、中学生に色々な本を紹介しています。紹介した本をお子さんたちが読んでくれ、その本について一緒に話す時間はとても楽しいです。


 

 

 今週は、柴田トヨさんの詩集を紹介しています。柴田さんは、咲柔館がある栃木市のご出身です。92歳から詩作を始められ、98歳で詩集『くじけないで』、100歳で『百歳』を出版されました。 私は柴田さんの詩の中で、特に「流行」という詩が好きです。


 

 

流行

 

 

世界の何処かで

今も 戦争が起こっている

 

日本の何処かで

いじめも起きている

 

やさしさの

インフルエンザが

流行しないかしら

 

思いやりの症状が

まんえんすればいい

 

 

(『百歳』 柴田トヨ 著/飛鳥新社)

 

 



 コロナ禍で本当に大変な時期ですが、そんなの中でも「やさしさ」を忘れずに生活したいものです。お子さんたちには、こう話しました。

 「学校が始まったら、自分ができる範囲で『やさしさ』を配ってほしい。自分から笑顔で挨拶をするだけでもいいんだよ。誰かがやさしさをくれるのを待つよりも、誰かにやさしさをあげてみよう。そうすれば、少しずつクラス、学年、学校にやさしさがより広がり、いつか自分にも返ってくるよ。大変な時期だからこそ、やさしさが大切。やさしさを配れる強さこそ、柔道家の本当の力だよ。」

 道場の近隣地域は、あと数日で新学期が始まります。お子さん達が、道場で学んだことを学校でも生かしてくれたら嬉しいです。




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n84519072239a