おしらせ

2021-08-21 17:11:00

咲柔館コラム95 パラ柔道選手の皆さんを応援しています!

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 私は大学生の時に1度だけ、パラリンピック日本代表選手と稽古をさせていただいたことがあります。相手の方は私より体重が20㎏軽い81㎏級で、しかも年齢が10歳位年上でした。当時、パラ柔道選手の強さ、すごさを何も知らなかった私は、正直「勝てるだろう」と思って乱取りをお願いしました。ところが、実際に組んでみると、その腕力と技術に翻弄され、何もすることができなかったのです。かけた技は読まれ、かわされたり、返されたりすることがほとんどでした。5分間の乱取りを1本しただけで息が上がり、腕がパンパンになったのを覚えています。ちなみに、その選手は全てのメニューが終わった後も、黙々と綱登りをしていました。


 

 

 いよいよパラリンピックが8月24日(火)から始まります。今回出場される柔道の女子選手、コーチの中には、何回か一緒に稽古をさせていただいた方もいらっしゃいます。時には稽古後に自宅にお招きして、楽しく食事をしたこともありました。皆さんの稽古に対するひたむきさ、そして普段の明るさに直接触れ、パラ柔道選手の皆さんの大ファンになりました。

 咲柔館では、パラ柔道について、よく話題に出しています。先日は、お子さんたちにNHKが作製したパラリンピック紹介アニメ「アニ×パラ」の柔道編を見せました。このアニメの原作者は、柔道漫画『帯をギュッとね!』の河合克敏先生です。

 

〈あらすじ〉

柔道大好きな女子高生、光(ひかり)。しかし、彼女の目にある日、異変が起きる。病魔によって視野のほとんどを失ってしまったのだ。悲しみに打ちひしがれていた光。柔道への思いを呼び起こしてくれたのは、ある道場の師範が示してくれた言葉だった…。

(NHKホームページより)
ぜひご覧になってください。
↓↓↓
https://www.nhk.or.jp/anime/anipara/detail06.html

 

 このアニメで出てくる「背負投」と「大内刈」はとてもきれいです。さすが、河合先生。そして、道場の師範が言った言葉にも心打たれます。お子さんたちはとても集中して観ており、パラ柔道にも興味を持ってくれたようです。塾生の皆さんには、色々な形の柔道があることを知っていただきたいと思います。

 

 



【東京2020パラリンピック 柔道日程】

8月27日(金)  女子48㎏級・52㎏級/男子60㎏級・66㎏級

8月28日(土)  女子57㎏級・63㎏級/男子73㎏級・81㎏級

8月29日(日)  女子70㎏級・70㎏超級/男子90㎏級・100㎏級・100㎏超級

 

 

 NHK BS1で全日程放送をするそうなので、テレビを通して応援したいと思います。日本代表選手の皆さん、頑張ってください!




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n476d6c85514e



2021-08-14 17:07:00

咲柔館コラム94 柔道部がない中学生も頑張っています!    

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 中学校時代、漫画の『柔道部物語』(小林まこと/講談社)を読みながら、「柔道部」という響きに憧れを抱いていました。実は、私の中学校には柔道部がなかったのです。中学進学後は、幼稚園から通っていた道場で、大人の方達に混ざって柔道をしていました。大会に出た時、他の選手たちの「学校名が刺繍されている柔道衣」を見て、すごく羨ましかったのを覚えています。


 

 

 小学校で柔道を習っていたお子さんの中には、私と同じように柔道部がない中学校に進学するケースもあるでしょう。近隣の地域でも、柔道部がない中学校・高校は結構あります。

 現在、咲柔館には「中学校に柔道部はないけど、柔道を続けたい」という中学生が通っています。小学校高学年から地域の道場で柔道を始め、とても好きになったそうです。意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、彼女は「試合に出たい、勝ちたい」という動機で柔道を続けているのではありません。もちろん黒帯になることを目標の1つにしていますが、何より柔道の稽古そのものがすごく楽しいそうです。

 

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 彼女の柔道に対する姿勢はまっすぐで、寝技の補強トレーニングも端から端まで黙々と行っています。今までやったことがない技にも挑戦しており、今後の技術向上がとても楽しみです。また、彼女は柔道の稽古だけをしているのではありません。「文武一道塾」の名の通り、道場で読書をしたり、柔道精神や柔道の歴史も学んでいます。こうした「柔道そのものの魅力を学びたい」という中学生が通ってくれていることがとても嬉しいです。


 

 

「柔道部がないけど、柔道が好きな中学生・高校生・大学生」は、他にも沢山いるのではないでしょうか。このような若者たちが柔道を続けることで、柔道の未来はより明るく、より面白くなると思っています。

 

 

 


※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n9327a747f3b0


2021-08-10 10:48:00

夏期休館日のお知らせ 8月13日(金)~16日(月)🌻

いつも文武一道塾 咲柔館ホームページをご覧になってくださり、誠にありがとうございます。

以下の期間につきまして「夏期休館」とさせていただきます。

 


8月13日(金)~16日(月)

 

暑い日が続きますが、どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。

 



 

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8月カレンダー PDFファイル
↓↓↓

pdf カレンダー 2021年8月 .pdf (0.24MB)



2021-08-06 15:38:00

咲柔館コラム93 8月の目標~生活習慣を整えよう~

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 暑い日が続き、道場ではエアコンを2台動かしながら稽古をしています。ただ、換気も同時に行っているので、すごく涼しいわけではありません。道場に来られる方は、「キンキンに冷えた状態」は期待しないでくださいね。水分補給、休憩をこまめに行い、8月も安全に稽古を行っていきます。 

 

 

 8月の稽古目標は2つです。

 

①大腰・釣込腰で安全に投げよう、投げられよう。

 

 オリンピックをご覧になり、国内外の選手が使っていた技をやってみたい方も多いと思います。ただ、それらの技をすぐに真似するのは危険です。まして、咲柔館は子どもも大人も白帯の方が中心の道場ですので、基本的な技から、じっくりと練習をしていきます。まずは、2本足でしっかりと立つ「大腰」「釣込腰」を練習し、技の土台をしっかりと築いていきましょう。

 

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②生活リズムを整えよう(早寝早起・学習)

 

  学校の夏休みに入って、約3週間になります。7月に引き続き、お子さん達が自ら生活習慣を整えるために、この目標を立てました。

 お子さん達に聞いた所、今の所は起床・就寝時間に大幅な変化はないそうです。そのかいもあってか、みんな元気に稽古をしています。稽古の前後を利用し、夏休みの宿題をやっているお子さんもいます。この3週間でコツコツと宿題を進め続けているお子さんが多いです。中には自ら計画を立て、「1日〇ページ」とノルマを決めているお子さんもいます。道場でお互いの学習の様子を見ることは、良い刺激にもなるでしょう。

 夏休みも心身ともに健康で、元気に過ごせるように、道場で色々な活動やアドバイスを行っていきます。


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 夏休みに入ると、どうしても気が緩みがちになるものです。私も小学生時代に夏休みを漫然と過ごしてしまった記憶があります。お子さん達にとって、柔道場で過ごす時間が気を引き締め直すきっかけになってくれれば嬉しいです。

 8月も感染症対策、熱中症対策を行いながら、安全に稽古を行ってまいります。

 

 

 

※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n1d11c3002dac

 

 

2021-07-30 20:23:00

咲柔館コラム92 特別なオリンピック観戦

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7月「友だち交流会」で行われた「畳でオリンピック」のひとコマ



 

 「この技は、今練習している支釣込足だ。」「技ありは2つとると一本になるんだよ。」柔道をやっているお子さんたちは、ご家族に技やルールを教えながらオリンピック観戦をしているのではないでしょうか。咲柔館子どもクラスでは、オリンピック開会前に簡単なルール説明をし、今大会の見所も解説しました。そのかいもあってか、お子さんたちは毎日オリンピック観戦を楽しんでいるようです。柔道だけでなく、様々な競技で熱戦が繰り広げられており、きっとお子さん達にとっても心に残るオリンピックになるでしょう。


 

 

 私は、この東京オリンピックをこれまでとは少し違った気持ちで観ています。今回出場されている柔道日本代表選手の皆さんの活躍をジュニア期から見続けてきました。中学・高校の女子柔道部顧問をしていたこともあり、女子選手の皆さんに対しては、一方的に親近感を持っている選手が多いです。一緒に合宿をしたり、全国大会で教え子が対戦したりと、皆さんの素晴らしい柔道を身近で感じる機会が多くありました。稽古や試合だけでなく、怪我からの復活を信じ、道場の隅で黙々とリハビリに励まれている姿を見たこともあります。

 選手の皆さんは、この舞台に至るまで、努力という言葉で言い表せられない程の努力をし、数えきれない壁をいくつも乗り越えてきたことでしょう。日本武道館の畳の上に立つ皆さんを見ていると、学生時代の姿が思い出され、胸が熱くなります。自国開催ということもあるでしょうが、こんなに一試合毎にドキドキするオリンピック観戦は初めてです。


 

 

  明日も子どもクラスと大人クラスの稽古があります。塾生の皆さんとは、勝敗やメダルの色といった結果だけでなく、試合内容やここに至るまでの過程もお話ししたいです。また、海外選手の素晴らしい試合についても、しっかりと称賛したいと思います。

 明日はいよいよ柔道最終日の「混合団体戦」です。日本代表の選手、指導者、関係者の皆さんを心から応援しています。 

 素晴らしい試合になると共に、無事に大会が終わりますように。




※「note」より転載
https://note.com/shojukan/n/n4d0b60e9fbd9